K2さんの雑記
2003-05-16(Fri) [長年日記]■ [K2EP]MDIとSDIMDIはマルチドキュメントインターフェイス、SDIはシングルドキュメントインターフェイス。語感からは、それぞれ複数のドキュメントを扱える、一つのドキュメントを扱えるという雰囲気があるが、これらの言葉は、もともとOSの提供する機能で、アプリケーションの構造を定義する言葉です。 具体的に言うと、MDIというのは一つの親ウィンドウがあって、その中にWS_EX_MDICHILDのスタイルを持つ子ウィンドウをいくつも表示できる機構。SDIはそういう枠組みにとらわれない機構。 結果的にMDIは以下のような特徴を持ちます。
Windowsの初期の頃、MicrosoftはMDIを推奨していたこともあって、MDIアプリの方が格上という雰囲気がありました。で、MDIが蔓延したわけですが、わたしはMDIが元々好きではありませんでした。 MDIは、子ウィンドウが親ウィンドウ領域をはみ出ることができないので、せっかくのマルチウィンドウシステムを最大限に生かすことができないというのが一番の理由です。親ウィンドウを最大化すればほぼ画面いっぱいを使うことができますが、そうすると他のアプリケーションはすべて隠れてしまう。 そのため、わたしは、本当に必要なアプリ以外は、MDIを避けて使用してきました。自分が開発するアプリもすべてMDIではありませんし、これからもそうです。 K2EPは、SDIタブ型と言ってます。ここで言うSDIは、上記定義によるSDIであって、それ以上の意味はありません。 K2EPは、タブを持つウィンドウを複数持つことができますので、従来のタブ型エディタよりも自由度が高いと言えます。従来のタブ型エディタはウィンドウを分割することはできても、別のドキュメントを並べて表示したりする用途にはあまり向いていません。 この辺の使い勝手の向上を、今回K2Editorにタブを採用する点での最重要課題と考えています。そのためのドッカブルフォーム採用です。 ただ、確かにまだ迷っている点もいろいろあって、アプリケーションのGUIはまだ流動的です。ドッキングできる一つのウィンドウをメインとして使用できる方が使いやすいような気もするし、どういう形でデフォルト動作を定義するかが、わたしの中でまだ固まっていません。この辺は、β-程度の仕上がりになって実際にわたしが使い出してからじゃないと結論は出せないと思います。 以上、わたしが使うMDIとSDIという言葉の定義でした。 ■ Macにキュンと来ちゃうMacにキュンと来ちゃう。なんか表現がちょっとナルシスト入ってて不快なんですけど... でも、MacがWindowsがなんて議論、不毛だと思うんですよ。オーディオで、どこどこのアンプが、スピーカーがと言っているのと同じで、それが価値観の基準になると本質を見失うと思う。そりゃ、そういうのに夢中な時期ってのは誰にでもあるけど、そのうちそれを卒業して、内容(コンテンツ)に向かわないと、なんのためにそれを使っているのかがわからなくなっちゃうよ。 ここのWebページはよくできているなぁとか、このアプリケーションは細かいところまで作り込んであるなぁとか、わたしはこういうアプリケーションをこういう気を利かせて作りたいとか、こういうページを作りたいとか、こういう文章を書きたいとか、こういう写真を撮って気の利いたコメントをつけてフォトアルバムを作りたいとか、世の中にはPCを使った楽しみがいっぱいある。Mac or Windowsなんてのは、それを実現するための一つの要素であって、あんまりそこに注力するのはどうかと。 そりゃ、AppleやMicrosoftはそこに対して躍起になって競争をするわけで、それはそれ。ユーザーはもっと本質を楽しまなきゃ。 1965|09|
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うわ、MDIとSDIの解説先を越されてしまった (^^; 私も上げようと思って書き上げたところでした。<br>Macに関してはコメントを避けます。というコメントを述べるにとどめます(現在はMac使っていないから) (^^;
それ、アップしておいてくださいね。どこにアップするのかな? 永さんのサイト?<br>Mac。いいですねぇ、Mac。わたしもMac使ってみたいけど、置き場所とお金と暇がねぇ。老後の余暇でやりますか。そういえばオーディオの世界にもMachintoshってあったよな、確か。むっちゃ高いの。
戯言に書こうと思っていたのですけど、別のところがいいですかね?戯言に上げておいて、後から移動させましょうか。<br>オーディオのMachintosh>ありますねぇ、とても手が出せないブランドに (^^;<br>PCのMacはプログラミングしようと思うと大変みたいです。使う分には楽だけど (^^;
解説の件ですが、結局こんな感じのページを作ろうかと思います(http://www4.ocn.ne.jp/~kaerume/k2e/k2ep.html)。<br>一応、他からリンクは張っていませんので、ちょっと内容チェックしてみてください。まずかったら消します。
見ました。いいんちゃいますか。全部が全部その通りだとも現状では言えませんし、これから変化する部分もあるでしょう。その上で、いい解説だと思います。<br>ちょっと誤解があるとすれば、ドキュメントウィンドウを複数枚開いた時、各ドキュメントウィンドウに優劣はないという点です。つまり、それらは同一ドキュメントマルチウィンドウとして使うこともできるし、別ドキュメントマルチウィンドウとして使うこともできます。ドッキング状態で並べることもできるし、フローティング状態で自由に配置することもできますし、並べることもできるでしょう。この辺の自由度は非常に高いのですが、高い故、返って使いにくいという印象になるかもというのが、ちょっと気になっている点です。ユーザーからすれば、ある程度使い方を縛ってくれた方が使いやすいものだという場合もあるもので。
ありがとうございます。明日私設応援ページにリンクを張ります。<br>ドキュメントウィンドウに関しては、私自身は理解しているつもりなのですが、なかなか文章にし難いですね。