K2さんの雑記
2011-11-15(Tue) [長年日記]■ [本]ぼくは上陸している(上)グールドの最後のエッセイ集。 最初の2つほど読んで、うまく鑑賞することができず、読むのをやめようかと思ったが、何か後ろ髪を引かれるところがあって、ランダムに読んでみた。 「化石が若かった頃」などは非常におもしろかった。16世紀、化石の存在は知られていたが、それらは「形を与えられた石」と総称され、生き物のなれの果てだとは理解されていなかった。ボーアンが書いたアンモナイト化石のスケッチは、成長と共に幅が広くなる生物の化石であると認識していなかったため、渦巻きが外側に行くに従って小さくなっていく。 認識は、持っている思想や哲学でいくらでもひん曲がるのだなと、改めて思い知らされた。ものをあるがままに捉えるというのは、簡単に見えて非常に難しい。いやものを「あるがままに捉える」とはどういうことか、あるがままとは何かなど考えていくと、無間地獄に陥っていく。 このパラグラフは私が考えたことだが、グールドのエッセイは非常に示唆に富み、発想を豊かにしてくれる。 下巻もまもなく読むことになるだろう。 (書影を張るとインターナルエラーになる。なぜ?) 1965|09|
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