放射線と健康 (岩波新書)(舘野 之男)
放射線が健康に及ぼす影響を、歴史的背景も考慮してまとめてある。
単位の話も詳しい。
確定的影響(事故)と確率的影響は分けて考えなければならない。
一時的に大きな線量を浴びれば、最悪人は死に至る。これを確定的影響と言うが、これを引き起こす線量にはある敷居値がある。
また、人が積算的に浴びた線量によって、将来がんを引き起こすリスクがある。これを確率的影響と呼ぶ。これには敷居値はない。
それぞれで使う単位は違う。確定的影響にはグレイ。確率的影響にはシーベルト。
数値もたくさん出てくるので、線量に対する感覚をつかむのによい。
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