K2さんの雑記
2008-02-11(Mon) [長年日記]■ オッコ・カムのシベリウス交響曲第2番大学に合格し、京都で一人暮らしをはじめたとき、なぜかクラシックを聴かなきゃと思った。もう当時のことはあまり覚えていないが、なぜそう思ったのかさえも忘れてしまった。 大学の生協のレコード屋に、とりあえずクラシックのレコードを買いに行った。当時クラシックに関して全く何の知識も持っていなくて、なぜこの一枚を選ぶことになったのかわからないが、なぜか選んでしまった一枚。 ベルリンフィルをオッコ・カムが振った、シベリウスの第2番。ジャケットに、オッコ・カムの相貌のドアップが印刷してあったのを覚えている。 このレコードが、私とクラシックの出会いと言うことになるのだが、偶然のなせる技か、とにかく気に入ってしまった。本当にすり切れるほど聴いたという表現がぴったり当てはまる。 特に3楽章から4楽章にアタッカで入り、4楽章の第1主題が現れるところは、恍惚となってしまうほどすばらしかった。この体験があったから、その後クラシックをいろいろと聴いていくことになる。 クラシックのレコードを買ったのは、その一枚のみとなった。その後CDプレーヤを買い、クラシックはすべてFMのエアチェックとCDで買いそろえた。 レコードを聴く設備を維持することも出来なくなったので、このレコードは聴かなくなってしまった。CDで、シベリウスの第2を何枚か買ったが、どうにも、このレコードの感覚を取り戻すことができない。あの第4楽章の疾走感が再現できないのだ。 長くこのことを忘れていたのだが、ある時インターネット上の掲示板に、オッコ・カムとベルリンフィルの第2がよかったと書いたら、「CDで再販されているよ」とどなたかが書いてくれた。 びっくりして、たった1000円払って買ったのが、上記のリンク先のCD。昔の恋人のような音楽を聴いてみると、やはり私の中でかなり美化されているのか、あのときの原体験はよみがえってこなかった。しかし、第4楽章の疾走感はちゃんとある。シベリウス第2の一番の好演に挙げたい。 ところで、上記リンク先のCDは、もう絶版のようだ。 今はこっち。 ところが、こっちには、オッコ・カムとヘルシンキフィルのカレリア組曲がカップリングされている。これも是非聴いてみたい。一応、お気に入りに入れておこう。 ヘルシンキフィルが来日した際に、生のオッコ・カムの演奏を聴いたのだが、ベルリンフィルとの演奏に比べると、非常に淡泊な演奏で、なんかちょっと肩すかしだったのが残念だった。でもよい演奏だったのだが。 今回調べた情報の中では、オッコ・カム・ベルリンフィルの組み合わせは、実はシベリウスの第1から第3の録音があるというのがあり、もしCDがあればぜひ聴いてみたいと思った。 この記事書いていて、なんかもしかして昔同じようなこと書いてないか、と思いだして、検索してみたら、2年ほど前にやはり書いていた。しかし、この日記はある事情から封印されていた。今回封印する理由もほとんどなくなったので、復活させてみた。今回の文章は同じような記事になってしまったのだが、まぁご容赦を。 [ツッコミを入れる]
1965|09|
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