K2さんの雑記
2004-02-11(Wed)■ PC Watchでおたっきーな記事が西川和久の不定期コラム。Yahooオークションで自作キットを手に入れて組み立てるという記事。いやぁ、これはおたっきーだ。まず入手元がYahooオークションで個人的にキットを売っているという人から。できるものが、一般的な組み立てキットにはないバリエーションのもの(D/Aチップを8個並列化したPCM(SPDI/Fか?)->アナログ音声変換ボード)。そのまま組み立てればまだしも、作者の趣味で部品を交換してる点(これは、読者層を考えるとやりすぎだろう...(^^;)。 なぜD/Aをパラレルにするとよいのか。オークション出品者は「DACチップの並列化のメリットは、その個数の平方根に比例してS/N比が向上する点にありますが、聴感上はそれ以上に音の力強さが増すようです」と書いているらしい。産業用の世界では一般的にA/DのS/Nに関してはかなり気にするが、D/AのS/Nについてはあまり問題になることはないと思われる。私にはあまり経験がない。S/Nは高ビット化で稼ぐ。なので、あまりパラレル化の効果について考えたことがないのだが、簡単に想像するに、D/Aの個体差というものが平均化されることによって、より理想的なD/Aコンバーターが得られるということではないだろうか。 D/Aコンバーターは、あるビットのデジタル値をTrueにすると、そのBitに見合った電圧が出力に加算されるという構造になっている。たとえば、5VリファレンスのD/Aコンバーターの最上位BitをTrueにすると2.5Vが出力に加算される。最上位から1Bit下のBitをTrueにすると1.25Vが出力に加算されるという具合。この電圧はD/Aチップに内蔵された抵抗ネットワークによって生成されるが、抵抗値にはどうしてもD/Aコンバーターチップによって個体差が出る。つまり出力される電圧に差が出てくる。あるD/Aでは1.25002Vであったところが、別のD/Aでは1.24998Vであるということ。この2つのD/Aを電流加算で組み合わせると、2つの電流は平均化され1.25000Vになる。パラレル化することによって、このばらつきが平均化され、より理想的なD/Aが実現できる。 もう一つ考えられるのは、ジッタが平均化されること。実際にあるデジタルデータをD/Aコンバーターに入力してからその電圧が出てくるまでの時間が、D/Aコンバーターの個体によってばらつく。これをジッタと呼ぶ。電流加算することで、このジッタが平均化され、より変換タイミングが正確なアナログ出力が得られる。 よって、同じビット数、変換周波数のD/Aを比べた場合、パラレル化したものはより高いグレードのD/Aに匹敵する性能を持つ可能性がある。 しかし、もっと効果があるのではないかと思われるのは、多重奏効果。たとえば、バイオリンを単独で弾くと、かなりとがった印象のある音色になるが、これが多数のバイオリンセクションになると、より丸みのある荘厳な音色になる。全く違う楽器だという印象さえ与える。これは、詳しいことはわからないが、少しずつ演奏タイミングと音の高さ(ピッチ)が違うバイオリンを重ね合わせることによって得られるらしい。富田勲氏は、自分のシンセサイザーの音色は、バイオリンの多重奏で得られる効果と同じであるというような発言を大昔しているのを記憶している。 この効果が、このD/Aパラレル化によって得られるのではないだろうか。より丸みのある落ち着いた重厚な音色が得られるのではないか。こう考えると、出品者の「聴感上はそれ以上に音の力強さが増すようです」といっている論点もわかるように思える。 もしかしたらコアオーディオの世界では当たり前の回路方式なのかもしれないが、なかなか特徴のある方式で非常におもしろい。 さて、このボード、1.5万円ほどなのだが、記事の筆者は上限5万円で部品を高性能化して記事を書いている。うーん、私としては1.5万円のままで、その回路方式のおもしろさと聴感を主にリポートしてもらいたいところだ。自作をしたことがない読者にとっても、ちょっとコア過ぎるのではないかと思う。 しかし、こんなものがYahooオークションで取引されているということを知っただけでも、筆者には感謝しないといけないだろう。おもしろい思考ゲームをさせていただきました。 ■ ネット不調今日の20時頃から、Webブラウジングが不調になった。どうもインターネット関連全部だめ。日記サイトはホームサーバー内なので書き込めるのだが、外はだめ。なぜだろう。明日になれば、大丈夫かな。 [ツッコミを入れる]
2008-02-11(Mon)■ オッコ・カムのシベリウス交響曲第2番大学に合格し、京都で一人暮らしをはじめたとき、なぜかクラシックを聴かなきゃと思った。もう当時のことはあまり覚えていないが、なぜそう思ったのかさえも忘れてしまった。 大学の生協のレコード屋に、とりあえずクラシックのレコードを買いに行った。当時クラシックに関して全く何の知識も持っていなくて、なぜこの一枚を選ぶことになったのかわからないが、なぜか選んでしまった一枚。 ベルリンフィルをオッコ・カムが振った、シベリウスの第2番。ジャケットに、オッコ・カムの相貌のドアップが印刷してあったのを覚えている。 このレコードが、私とクラシックの出会いと言うことになるのだが、偶然のなせる技か、とにかく気に入ってしまった。本当にすり切れるほど聴いたという表現がぴったり当てはまる。 特に3楽章から4楽章にアタッカで入り、4楽章の第1主題が現れるところは、恍惚となってしまうほどすばらしかった。この体験があったから、その後クラシックをいろいろと聴いていくことになる。 クラシックのレコードを買ったのは、その一枚のみとなった。その後CDプレーヤを買い、クラシックはすべてFMのエアチェックとCDで買いそろえた。 レコードを聴く設備を維持することも出来なくなったので、このレコードは聴かなくなってしまった。CDで、シベリウスの第2を何枚か買ったが、どうにも、このレコードの感覚を取り戻すことができない。あの第4楽章の疾走感が再現できないのだ。 長くこのことを忘れていたのだが、ある時インターネット上の掲示板に、オッコ・カムとベルリンフィルの第2がよかったと書いたら、「CDで再販されているよ」とどなたかが書いてくれた。 びっくりして、たった1000円払って買ったのが、上記のリンク先のCD。昔の恋人のような音楽を聴いてみると、やはり私の中でかなり美化されているのか、あのときの原体験はよみがえってこなかった。しかし、第4楽章の疾走感はちゃんとある。シベリウス第2の一番の好演に挙げたい。 ところで、上記リンク先のCDは、もう絶版のようだ。 今はこっち。 ところが、こっちには、オッコ・カムとヘルシンキフィルのカレリア組曲がカップリングされている。これも是非聴いてみたい。一応、お気に入りに入れておこう。 ヘルシンキフィルが来日した際に、生のオッコ・カムの演奏を聴いたのだが、ベルリンフィルとの演奏に比べると、非常に淡泊な演奏で、なんかちょっと肩すかしだったのが残念だった。でもよい演奏だったのだが。 今回調べた情報の中では、オッコ・カム・ベルリンフィルの組み合わせは、実はシベリウスの第1から第3の録音があるというのがあり、もしCDがあればぜひ聴いてみたいと思った。 この記事書いていて、なんかもしかして昔同じようなこと書いてないか、と思いだして、検索してみたら、2年ほど前にやはり書いていた。しかし、この日記はある事情から封印されていた。今回封印する理由もほとんどなくなったので、復活させてみた。今回の文章は同じような記事になってしまったのだが、まぁご容赦を。 [ツッコミを入れる]
2009-02-11(Wed)■ 本日は休日につき歩数確保の件も含めて、休日だけ契約しているジムまで歩いて行こうと思って8時半出発。ところが、水曜日はジムは定休日で、結局往復歩くだけ。片道6kmほどで、1万5千歩ほど。とりあえずノルマは達成。 途中でスターバックスに寄って、本日のコーヒーグランデを一杯。 往復は、DUOの復習CDで音読パッケージをやりながら。頭の中に文章は一応インプットされているので、本がなくても、リーディングとシャドーイングはできる。それぞれセクションごとにリーディングとシャドーイングを5回ずつ。1月半ばに始めてから、現在2巡目。10回くらいやったらDUOの卒業をそろそろ考えようと思う。 音読パッケージだが、これがリスニングに効果的だということを知ったのは昨年の12月末。それから一日1時間以上音読パッケージに時間を割いているが、ここのところ目に見えて英語の聞こえ方が変わってきていると感じている。耳の時間分解能が上がっているというか、文章の細部が聞こえるようになっている。未だ、意味の固まりとして英語が入ってくるわけではないので、まだまだ実用的ではないのだが、このような短期間で聞こえ方が変わったことが自覚できるのは結構すごいと自分では思っている。 DUOの中に、 If only I could conquer my weeknesses! (自分の弱点を克服できさえすればなあ) という文章があるが、今日この文章を思い出して、そういえば10年くらい前は、自分の弱点として体の弱さと英語力についてを気にしていたなと思い出した。長い間強い運動をほとんどしていなかったし、ちょっと歩くと膝が痛くなったり、風邪を引いたらなかなか治らず1週間ほど会社を休むことがあったり、持病のぜんそくで入院したり。英語も、仕事で必要になりつつあったが、強いコンプレックスを持っていて、勉強すること自体がなかなかできなかった。 この2点を強く意識して10年を過ごしてきたが、今になってみると、体の弱さは、一日100km自転車で走れ、1時間10km/hでコンスタントにジョギングできる体になって、ほぼ克服した感があるし、英語もコンプレックスは克服し、とりあえず一般の人並みにはなったような気もしている。 ところが、今、自分の弱点を考えると、たとえばビジネス的な視点を持っていないとか、仕事をする上で子供っぽいところとか、相手との交渉が苦手とか、全く違う弱点を意識している自分に気づく。 技術者として実務者の仕事は卒業して自分に求めるパフォーマンスが全く変わってしまったのが理由だと思うが、かなりこの新しい状況にとまどっている自分がいる。 問題意識が変わったので、たぶん普段の努力の方向も変わってくるだろう。10年後に、今認識している弱点が克服できているのだろうか。今までの自分の生き方を振り返れば、きっと克服できているのだろう。で、その時点で、きっと自分の違う弱点を認識していることになっているだろう。 人間として完成されたと感じることはこの先あるのだろうか。きっとないんだろうな。 ■ iPod touchはPDA今までPDAを持とうといろいろ画策して、すべて失敗してきたけど、タッチパネルUIの研究のためと理由をつけて買ったiPod touchは、完全にPDAと化している。カレンダー(スケジュール)とToDoと電卓と天気予報と…… それとは別にiPod nanoを常に持ち歩いていて、iPod touchには楽曲は何も入っていない。完全にPDAだな。今はこれなしでは仕事できなくなっちゃうくらい完全にはまって、職場でもなんかはやらしてしまったみたい。電子手帳として考えるとすごい伏兵だったな。買った時はまさかこうなるとは思っていなかった。 [ツッコミを入れる]
2018-02-11(Sun)■ ウォーキング 22km強 慈照寺・南禅寺等昨日が雨だったので、今日決行。ここ2回が目的地に行って引き返すという感じだったので、今回は大きめのループを描こうと、事前にGoogleマップで経路を決めてから出発。
この後、ひたすら四条通を西に進み帰宅。さすがの3万歩近くも4回目となるとだいぶ慣れてきて、脚も痛くならなくなった。距離も特に苦痛に思わない。まだ一度に歩ける距離伸ばせそうだ。 [ツッコミを入れる]
1965|09|
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