K2さんの雑記
2005-03-19(Sat) [長年日記]■ 仕事今回のFPGA設計では、MAX 600MHzの高周波を扱う。といっても、実際には300MHz動作で、一カ所だけ遅延が1.67nsしか許されないところがある。このパスの両端の2つのフリップフロップ(FF)の配置がキーポイントであることが昨夜わかった。 ところが、配置配線ツールがなんともお馬鹿で、まだFPGA容量の5%しか使っていないのに、一番のクリティカルパスであるこの2つのFFを離して配置する場合があり、すべての許容遅延量が満たされない。 今まで全くしたことがない、配置配線を手でやるという領域に突入した。単に使われているFFを、もう一方のFFの近くに置き直すというだけなのだが、別に問題なくできる。ということは、やっぱり配置配線ツールがお馬鹿なのか。 最終的には手作業で配置するということは避けたい。というのは、設計し直して配置配線するという作業を、今後数百回は繰り返すわけで、そのたびに手作業で配置配線やり直すなんてできないし、FPGA容量の80%なんて量まで設計がふくれあがってくると、簡単に手作業で直せるとも思えない。 よって、その部分だけ位置を固定する方法はあるのかということについて、今日は調査をした。結果的にうまくいった。そのために、VHDLのモジュール構造を若干修正し、クリティカルパスになる回路部分を独立させ、その部分のインスタンスをある領域に押し込める制約条件を制約ファイルに記述した。 配置配線して結果のマッピングを見ると、ちゃんと思った通りに押し込められている。遅延量も完全に適合するようになった。 ここまで来るのにゆうに2週間かかったな。論理的には簡単な部分なんだが、ちょっと時間を取りすぎた。これからは論理的に難しいところの設計に入るが、動作速度は50MHzなので速度的には楽勝だ。 1965|09|
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