K2さんの雑記
2009-08-29(Sat) [長年日記]■ [本] 中学生からの哲学「超」入門
おもしろかったので、結構一気に読了。中学生には少し難しいと思うが、早熟なら大丈夫なのかな。高校生くらいになったら読んでみるとよいと思う。 そして40過ぎになっても得ることは大きい。結局20前後から悩み続けることの根っこは同じなんだろうな、それって成長していないと言うことなんだろうか、いや決して答えの出ないことなんだろうとも思う。 「なぜ人を殺してはいけないのか」という問題への言及もあって、これは社会的な側面と道徳的な側面に分解できる。社会的な側面は、自由の相互承認の資格を投げ出すからであるからで、こちらはすんなり理解できる。ところが道徳的な側面は、本書でも「自分が「人間的」に生きるための自分の中の根拠を自ら投げ捨てることです。殺すことによって得られるかも知れない利益と引き替えに、もう二度と自分はまっとうな、ちゃんとした人間だ、と自分自身に言えなくなる」と表現されていて、なんとなくわかるような気もすればよくわからないような気もする。詳しくは「罪と罰」を読めと言うことになっている。若い頃読んだような気がするのだが、今一覚えてないので、また読むか。 現代人として生きるに当たって今大事なことは、「自分の意志を持つこと」。すべての人が同じ欲望(一般欲望)を追求すると、8割の人は自分の生を肯定できなくなる。しかしその欲望を捨てることは難しいから、それとは別に自分固有の生の目標を持つべきだ。それを「自分の意志を持つこと」と表現している。これについては、最近日々悩んでいることなので、もう少し追求して考えたいと思っている。 [ツッコミを入れる]
1965|09|
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