K2さんの雑記
2003-06-16(Mon)■ VECTORの手数料が15%に2003年9月から現在の10%から15%に改定になる。 ちょっとこれは高すぎる... VECTORといえば、黎明期は非常にソフトウェア作者を大事にする(悪く言えば媚びる)会社だった。立ち上げ時はソフトウェアのバイナリ転載はVECTORで行い、ソフト作者の手はわずらわせない。VECTOR発行のPACK700とか1000とかいう雑誌(というかパッケージだった)を無料配布(定価8000円くらいしたぞ)等、ほんとにいいの?っていう感じのサービスであった。すべてはシェア獲得のためで、その時の競争相手はNIFTY。NIFTYには会員向けの送金代行サービスというものがあったが、VECTORは後発で同種のサービス、シェアレジを開始。NIFTYは会員内限定で閉じていた。またサービスは官僚的でソフト作者には不評な部分も多かった。そんな中でのVECTORの登場である。わたしは、その時の状況も含め、自分はNIFTY離れしてくことになるなと予感していた。 インターネット革命が始まって、VECTORは急激にシェアを伸ばし、ソフトウェアアーカイブ・シェアウェア送金代行としては完全にNIFTYを駆逐した。そうこうするうちにNIFTYの送金代行撤退があり、TTY*1は廃止の方向に進むとソフトウェアアーカイブとしての機能も退化していった。 大きくなったVECTORは、ソフトウェア作者を大事にするという部分をどんどん切り捨てざるを得なかった。まぁ、最初はやりすぎという感じがするので、まっとうなビジネスモデルを採るようになったと言おうか。PACKシリーズの廃刊。ソフトウェア登録のオンライン化と省力化。その後法人向け送金代行サービス、プロレジができると、シェアレジは隅に押しやられるようになった(文字通り、VECTORサイトの表示上も隅へ)。 で、とうとう手数料改定。VECTORの経営状態はどうなのか、いつも心配なのだが、結構つらいのかもしれない。現在では銀行・郵便貯金のオンラインサービスが充実しているので、ユーザーが作者に対して直接銀行振り込みなどを行うことに対する敷居も低くなってきている。もしかしたらVECTOR離れが加速するかもしれない。 ユーザーが送金に対してVECTORを介することのメリットは、信頼感があると言うことが一番だと思うが、実際に紛争が発生したらVECTORは全く手を出さないことになっているので、実はあまりメリットはない。確実にパスワードが受け取れるという部分はかなり大きいと思うが、作者が信頼できないソフトに対してお金を払うユーザーも少ないと思うので、この点に関してもあまりメリットがないのかもしれない。 料金改定だが、わたしも当然、「送金はできるだけ銀行振り込み・郵便振り込みにしてください、その方がお安いですし、作者の受け取る額も大きいです」とヘルプ等に書くことになるだろう。15%は作者・ユーザーの両者から見ても大きすぎると感じるのだが、一般の人はどう感じるのだろう。 デフェクトスタンダードを取ったメーカーなりグループが、その利を生かして、ユーザー(この場合は作者も入る)を締め付けにかかるというのはよくあることなのだが、ユーザー側から見ると理不尽さを感じることもよくある。たとえば、わたしが使用しているMLはもともとEasyMLというサービスで独立企業が営んでいたが、ある日突然Infoseekに買収され、それから広告の挿入量が多くなり、ユーザー全員に解除不能のメールマガジンを送りつけるようになった。いったんユーザーのMLの運営が軌道に乗っていると、乗り換えるのは相当面倒な作業が発生するので、かなり理不尽さを感じた*2。 VECTORがこれと同じだと言ってしまうとちょっとかわいそう。値上げをしないと財政状態が悪化するのなら仕方がないことだとも思う。しかし、昔のVECTORを思い起こすたびに少し寂しい思いを感じるのである。 ■ [Linux]Webサーバーのテストとりあえず、現在ホームサーバー上で動作させているのは日記くらいなものなので、tdiaryだけLinuxサーバーにインストールして、動作を確認。ここまでいろいろ結構つらかった。特にPermission関連はまだ理解していないことがあるらしく、あるディレクトリ以下だとapacheがファイルを作る権限がないらしくうまく動作しなかったりして結構とまどった。 ま、それでもなんとか形にして、ルーターのフォーワーディング設定をLinuxサーバーに変更。これでhttpのパケットはLinux側に流れてくる。k2soft.dyndns経由で日記に読み書きできることを確認。ここでもwww.k2soft.dyndns.orgとしないとうまくアクセスできなかったり、よくわからないことがいくつか。まぁ、www.k2soft...でもよいのだけどね。 マシンスペックはWindowsマシンに比べて遙かに劣るが、日記の表示はLinuxサーバーの方が速い。Linuxマシンの方が、この辺の機動性にはすぐれている感じがする。 mod_rubyのテストも同時に行ってみたが、日記の表示が2息くらい速くなる感じで、体感できる程度には速くなった。 その他、必要のないサービスを止めてみたり、ssh経由でリモートメンテナンスするように変更したりいろいろしてみたが、一応これで一段落か。もうやっておくことないかな? 本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]
2004-06-16(Wed)■ 最大速度200MbpsのUni-DSLDSLで200Mまで行きますか。すごいですね。光は必要ないのかも... モデムといい、DSLといい、技術的限界がどんどんブレークされていくのを消費者から見ると、喜ばしいことなんだけど、なんだかだまされた気分が... CD(DVD)ドライブの速度とかね。 ■ 自作PC→リサイクルディスプレイ捨てるのに5250円もかかるのか。2万円以下で買えるのに。ディスプレイは、破棄有料化前に全部処分してしまったのでよいのだけど、液晶でさえ4200円もかかる。液晶なら燃えないゴミで出してしまいそう。 本体に関しては、完全に燃えないゴミだな。部品を取り去った筐体も燃えないゴミで出せるよねぇ。PCの形してたらだめだとか言わないよねぇ(^^; エコ感覚が全く欠如している私でした。 [ツッコミを入れる]
2006-06-16(Fri)■ ビル・ゲイツ氏引退、慈善家へ偉大な人。 いろいろ批判されることも多いが、この人がいなかったら、歴史が変わっていたことは確実に言えるだろう。私自身も彼と共に歩いた20年だった。 これからの活動もがんばってほしい。 ■ ソフトウェアは、私たちの想像よりもずっと複雑コーディングをしてみて、はじめてわかる知見を使わないで、全体設計してみるのは難しいのではないかと結城さんが書いている。 私はその通りだと思う。インターフェイス仕様書は書くべきだとは思うが、内部設計仕様書をコーディング無しで書くのは非常に難しいし、複雑になればなるほどその傾向は強いと思う。 後年にその設計を見て、「自分でこんなのよく書いたな」と思うような設計は、仕様書後にありきなものばかり。 ハードウェア設計にしてもそうだが、複雑さが増えれば増えるほど、ボトムアップ的な設計手法が欠かせなくなる。 部分を書いて、全体を見て、全体こうあるべきという視点から部分を直す。これの繰り返しで、複雑な設計は仕上がっていくのだと思う。 [ツッコミを入れる]
2007-06-16(Sat)■ IO-DATAの無線LANルータ無線LANアクセルポイントと間違えて買ってしまった無線LANルーターを、今まで使っていたLinkSysのルーターと交換する作業。 特に問題なく交換完了。 無線LAN付きルーター、今はこの値段ですか。びっくりです。 [ツッコミを入れる]
1965|09|
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