K2さんの雑記
2009-11-03(Tue) [長年日記]■ [本]音楽の聴き方
どこかで見て、読みたいと思って、図書館に予約。かなり待ち行列があって、やっと手に入った。 「第一章 音楽と共鳴するとき」を読んだが、どうも著者と波長が合わない。音楽を聴く下地は、今までにその人が生きてきた中で熟成されてきたもので、個人個人によって違うと説きながら、「これを聴いて何も感じないなら、そこに何か超越的なものの光臨を感じ取ることができないなら、もう音楽を聴くことはやめた方がいい−−−そういう神学的な体験は、確かに存在する」と来る。 今までに何度かこれを言われたことがある。たとえばモーツァルトがわからなければ音楽を聴く権利がないとか、あの歴史的名演がよいと思わないと思う人はいないだろうとか。それに対してなぜか大きな反発を自分の中で感じ続けているからか、この著者のこの文章にどうも反発してしまう。 なおかつ、特定の音楽がわかるかどうかは個人の来し方によると説いておきながら、この文章を書けるという論理が私にはわからない。 どうも著者は、いろいろな文章を引っ張ってきて、自分の話の筋の中に当てはめていくのだが、その当てはめ方が自分に合わないのかもしれない。 音楽って、「こうやって聴く」と考えた時点で、もうだめなんだと思う。いや、この著者も同じようなことを言っているような気がするんだが、その上で、「こんな聴き方はだめだ」とかそういう主張が大きすぎるように思うのだ。 読み続ければいろいろ得るところもあるように思うのだが、どうも筆者とは合わない。ここでこの本は置くこととする。 [ツッコミを入れる]
1965|09|
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