アドラー心理学関連の本を読みあさる

感想

ちょっとしたきっかけでアドラー心理学に再入門した。

以前購入してあった岸見一郎の「アドラー心理学入門」をまず再通読した。2021/1/21~27。

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2017年8月に購入してあったので、約3年半前に読んだはずなのだが、ほとんど覚えていなかった。今回はメモを取りながら読了。

本書は、アドラーの生い立ちから、アドラー心理学概論、育児・教育論、ギリシャ哲学との対比などが書かれている。アドラー心理学とはどんなもので、どういうところに特徴があるのかがある程度把握できる。

その後、もうお亡くなりになっているが、日本にアドラー心理学を導入した立役者である野田俊作の「アドラー心理学を語る」全四巻を読んだ。初出は1991年で2017年に再版されているものである。(読書期間2021/1/27~2021/3/4)

「性格は変えられる」

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「グループと瞑想」

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「劣等感と人間関係」

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「勇気づけの方法」

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アドラー心理学は、幸福とは何か、健康とは何か、いかに人は生きていくのかということについて非常に明白でしっかりとしたイメージを持っている。近代哲学のテーマの一つである幸福の追求がアドラー心理学のテーマになっているため、哲学者である岸見一郎さんは衝撃を受け、アドラー心理学の道も歩むようになったようだ。

フロイトに代表される近代心理学では、深層心理に光を当て、その行動や感情の原因を探る原因論であるが、アドラー心理学は目的論を採る。感情はある目的を達成するための道具として使われると考える。例えば怒りという感情、これは相手を自分の言うとおりにするために使う道具である。怒りをいだくことによって相手につらく当たるのではなく、相手に自分の思う行動を取らせるために怒りという感情を使うと考える。

また、アドラー心理学では、過去の原因を探ると言うことは基本的には行わない。よく、過去に十分に愛されなかったから問題を起こすのだと分析されるが、アドラー心理学では、問題行動を解決するためには、過去の原因を探る必要はなく、問題行動は本人にとってどういう目的で行われているかを分析し、その目的を達成するための代替案を提案することで問題を解決する。

人の行動原理であるパーソナリティは、10歳頃までに完成され、安定する。しかし変えられないわけではなく、まるでホメオスタシスのように変えにくいだけである。子どもはどうすれば生存できるかを家族や社会の中で学ぶが、その方法論が本人の中に根付いたものがパーソナリティ(性格)となる。そのため、完成されたパーソナリティは、本人にとっての成功手法であるため、ここから逸脱した行動パターンを採ることをやめるようにいろいろな力が働くようになり、パーソナリティを変えることができなくなる。

もし、問題行動が起きている場合、問題行動で達成しようとしている目的を、別の方法で実現できることを経験させると、成功する方法は別にもあることに本人は気づき、簡単にパーソナリティを変えることができる。

アドラー心理学では、カウンセリングは公開で、会場で聴衆の前で行われることも珍しくないようだが、カウンセリングを受ける人の変化に聴衆は感銘を受けるようだ。これにより聴衆もまたカウンセリングの対象になっていると捉えられているようだ。

さて、私はなぜ再びアドラー心理学に興味を持ったのだろう。

私自身、少し現状の家庭生活に問題があって、幸せに生きていくことはもはやできないのだろうと諦めが入っている時期が続いている。将来についても不安があるが、自分ではもうどうすることもできないため、悲しみに暮れる日々も多い。そんな中で、アドラー心理学で立ち直った人のお話をSNSで耳にして、以前から興味を持っていたアドラー心理学をもう一度知ってみようと思った。特に、自分の問題がこれで解決するという期待も多くは持っていなかったが、何か直感的に気になることがあったのだろう。

野田先生のアドラー心理学では、「精神的に健康な人」を「明るい、現実を直視する、いじいじ悩まない、いらない心配をしない、楽しい、日々の生活に幸せを感じている、隣にいてもこちらの気分が害されない」と定義する。またその状態の要件として、

  • 自己受容
  • 他者信頼
  • 所属感
  • 貢献感
  • 誠実である
  • 共同体感覚を持つ

としている。私は、どうせ自分の悩みは解決できないのなら、これらの要件を達成することで、自分だけでも精神的に健康な人でいようと考えた。自分の場合、自己受容と他者信頼がまず問題になると考えた。

まずは、自分のことを自分が好きにならない限り、精神的に健康にはなれない。自分のことは好きでいていいのだと強く思えば、これは達成できそうな気がした。自分を責めることが多かったが、責めても過去は変わらないし何も解決しない。それならば、せめて自分だけでも自分のことを好きでいてあげればよい。今ここに注目し、今感じていることを大事にし、今やるべきことをやって一生懸命に生きる。これで自分を肯定し受容できることがわかってきた。

他者信頼とは、他者を無条件に信用することである。これができれば、他者に対して嫌な感情を持つ(他者を変えようとして負の感情を道具として使う)ことはなくなるはずである。考え方としては、他人だって善く行きよう、和をなそうとする原理にしたがって生きているのだと仮定して、それ以外の企みを抱いているとは考えないようにすることにした。そう見えても、それは私がそう認識しているだけであって、現実はそうではないのだといったん考える。認識は間違えやすい。実はこれで、自分の不幸感はかなり消えることに気づいた。

自己受容には、野田先生は瞑想の効用を説いておられる。マインドフルネスはまさに「今ここ」に着目する方法である。私は以前、座禅に興味があって、禅寺を訪問して座禅を教えてもらい、後は独学で数年の日課にしていたことがあったが、もう10年ほど前のことだった。同様の習慣を、今度は瞑想として復活することにして、毎晩15分ほど瞑想する習慣を身につけることにした。これは本当に気持ちよくて、瞑想を習慣にすれば、飲酒などしなくても充実した日々を送れそうな気がしている。

そんな感じで、この1ヶ月強で、いろいろ考えた。自分が幸せに生きていくためには、この一ヶ月で得た考えや習慣を継続していくことで、達成できそうな実感を持っている。迷ったら、またここに戻ってこようと思う。

 

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