「心拍数モニターのため、Polar Uniteを購入した」で書いたように、ジョギング時の心拍数モニタと記録のために、Polar Uniteを使っていた。1年ほど使ってきたが、特に不満もなく使っていた。
腕時計は15年ほどシチズンの電波太陽電池時計を使っていて、それなりに愛着もあるので、スマートウォッチを買うということをしなかったが、ジョギングするためにPolar Uniteを購入し、腕時計を乗り換えてしまった。こうなるとガジェット購入欲は定期的に頭をもたげる。
Polar Uniteで特に不満はないと書いたが、短所と思われるところを上げると、
- GPSが入っていないので、スマホとの連携が必要
- 速度測定が安定せず、瞬時は使い物にならない
- 電池もちは2日くらい。毎日充電必要
- タッチインターフェイスが滑らかでなく入力ミスが起こる
1点目のGPSの件は、内蔵されていないから本体価格が安い(15,000円くらい)わけで、割り切りなのだが、GPSの性能はスマホに依存することになるし、ジョギング開始時のスマホ連携に失敗すると、トレーニング機能は事実上使えなくなる。使い出した最初の半年くらいは安定せず、連携まで1分以上かかることも多く、よく困った。最近は10秒以内で安定している。
2点目の測定される瞬時速度が全然安定せず、走っている最中に見ても全く参考にならない。これは、GPSの精度か瞬時速度計算のアルゴリズムの問題だと思う。ちなみにGPS入りのIgnite2を使う機会もあったのだが、全く同様の結果だったので、計算アルゴリズムの問題だろう。使っている人、不満無いのだろうか……
3点目、電池は2~3日保つので、Apple Watchなどよりは全然大丈夫だが、結局定期的に充電するとなると毎日充電となる。毎日充電なら15分も充電すれば満充電となる。
4点目、内蔵プロセッサが弱々なのか、特にスワイプ動作はかなりきつく、スワイプしているつもりがタッチになってしまう入力ミスが結構発生し、これも困る点だった。
短所は強いて挙げたということで、大きな不満はなかった。一番気になるのは瞬時速度の問題だが、これも平均速度なら理にかなった数字になるので、私の走り方だと特にこれで十分だった。でも、例えばGarminとかだともっと正確なのだろうかと隣の芝生はよく見えるわけで。
YouTubeの評価動画などを見ながら、他のランニングウォッチは何がよいかを見ていると、実はHuawei(ファーウェイ:使っちゃいけないと一部アメリカとかが言ってるやつです)が結構いい線行っているよう。特に2021年末に出たGT3シリーズはGPS精度や心拍数精度がよくなっているようで、数々のYouTube動画で絶賛されている。このGT3シリーズで、ランニングウォッチに特化したモデルがHuawei Watch GT Runnerで、32,000円くらいで販売されている。
GT3が安値だと26,000円くらいでRunnerとGT3ではほとんど機能に差はなさそうなので、GT3を買おうかと思っていたが、7月のプライムデーセールまで待ってみた。想定通り、GT Runnerがセール品となり、25,000円強で手に入れることができた。
Huaweiの製品は初めてだし、中国製で少し心配もしていたのだが、失礼しました。本当によく考えられている製品で、導入の説明もほとんど書かれていないのだが、起動してスマホにHuaweiヘルスケアを入れれば、後は何となく使い切れるところまで行けてしまった。Polarでは初期導入は大変で、YouTubeの導入動画を見ないと導入方法わからない状態だったので、大違い。
この時計、機能てんこ盛りで、血中酸素濃度も測れる。また、歩数計測が優秀で、iPhoneの歩数計測は精度が高いが、これと同等の性能。スマホを持たなくても歩数計測できるようになるのは意外と便利で、ちょっとした用事でスマホを持たずに動くときも計測してくれる。心拍数変化への追従も噂通り素晴らしい。短時間筋トレとかで急激に心拍数が変化する状態でもよく追従してくれる感じ。
何かをしようと特別意識をしなくても、勝手にやってくれ、精度が高い印象がある。何を言っているのかわからないかもしれないが、例えばVO2Max測定は、Polarの場合は、測定モードに入って5分ほど安静にしていないといけないが、Huaweiはランニングなどトレーニングを行えば、勝手に推測して記録してくれる。ちなみにPolarではVO2Max計測値は45で、同年代男性としてはべらぼうに高いという結果だが、Huaweiではさらに高くなって52という結果。ただし、これではフルマラソン予測記録は4時間半くらいらしい。同年代では高いと言うことで、こんなところでも年齢を感じてしまう悲哀さよ。スマホとのデータの同期もいつやっているかわからないくらい自然で、いつスマホを見ても最新のデータが蓄積されている。
睡眠の記録もやってくれるが、Huaweiは昼寝まで検出して記録していた。Polarではこれはなかった。通常の睡眠は、両者とも入眠時間、起床時間ともかなり正確に検出してくれる。
Huaweiは通常の時計表示画面を簡単に変えられるのが特徴で、非常に多くのウォッチフェイスが用意されている。事前のリサーチでは、iOS用のHuaweiヘルスケアでは有料のウォッチフェイスは購入できないと聞いていたが、これも購入できるようになっている。選択肢が多すぎて、正直逆に困ってしまうくらい。
タッチインターフェイスは非常に軽くて追従がよい。サクサク動く。これは大きなメリット。電池の持ちも10日くらいは持つらしいが、これも充電を習慣にするためには、やはり毎日短時間充電になってしまう。ちなみに充電はワイヤレス充電しかできないので、減ってしまうと満充電まではかなり時間がかかる。やはりこまめな充電がよさそうだ。
ランニング時は、GPSを捉えるまで10秒もかからない。ほぼ待つことなく走り始めることができる。
瞬時速度表示も精度は高そうで、十分実用レベル。1kmごとのラップも振動とともに表示してくれるので、ペース管理ができてうれしい。Polarの時は全体ペース管理はできても区間ペース管理は全くだめだったので。
一点短所を挙げると、せっかく画面は大きいのに、表示される文字がいちいち小さく、老眼の私にはちょっと識別しにくい。スペースは十分あるので、もう少し大きくしてくれるといいのにとはがゆい。
しかしながら、この豊富な機能と完成度の高さで、三万円を切るならすごいと思う。
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