ジョギングをやることにした。経緯は下記。

今まで自転車・ランニング・水泳は一通り経験してきたが、有酸素運動をやるときは、心拍数をモニターしながらやると、ペースのコントロールができる。30分以上運動すると大抵オーバーペースになり身体に負担をかけてしまう。最悪故障をしたり悪影響が出るので、ペース管理は重要だ。そのために、心拍数が指標としては一番よい。スピードをモニターしても個人個人によって強度は違うし、日によって体調も違う。
今は腕時計型で手首の血流から心拍数をモニターできるものが多数出ているので、その中から今回選択した。メーカーはGARMINやHUAWEI、Apple Watchも候補に挙がるが、いろいろ迷った末、PolarのUniteにした。
選択のポイントとしては、
- 値段がこなれている
- 心拍数の精度がよい
- 運動中にリアルタイム心拍数を確認できる
- 大きめに心拍数が表示される(老眼のため)
等を検討。スマートウォッチとしては、あまり聞いたことがない人も多いと思うが、Polar(ポラール:フィンランド)は以前から心拍数モニタを目的としたスポーツウォッチを開発しているメーカーで、その筋では有名である。
HUAWEIはかなり好評のようで最初に検討したが、スマートフォンがAndroidでないと親和性がよくないそうで、候補から落ちた。
GARMINはあまり調べなかった。ちょっと高めだし、安いものは表示部が小さすぎて見にくいように思える。
スマートウォッチとして考えるとApple Watchもseries3なら2万円台前半くらいまで値段が落ちてきていてちょっと迷ったが、運動中に心拍数が見れない(見にくい?)というユーザーレポートをどこかで見て、今回はパス。
PolorのUniteは、GPSがついておらず、GPS込みのIgniteに比べ1万円ほど安い。スマートフォンは一緒に持ち歩くので、GPSなしでよいとした。本当はもう少しレビューを見たかったが、日本語のレビューはあまりなく、YouTubeの英語のレビューなんかを見て感じをつかんだ。もっと日本語のレビューがあるといいなぁ。
Amazonのプライムデーがたまたま近くだったので、そこまで待って購入。本当はジョギングを始めてから一刻も早く欲しかったのだが、ジョギングはできるだけペースを落として走ることでモニターなしで継続していた。で、6/22(火)の夜に到着。
ちょっと不思議な構造のケースに入っていた。同梱物は本体と、USB端子の充電アダプタ、バンド(サイズ2種類)。説明書はほとんどない。
充電はUSBアダプタを本体裏に装着することで行う。
充電用ケーブルがないので、ほんのちょっと不便か。延長用のメスの端子が付いたUSBケーブルがあるとよいかもしれない。ちなみにAppleの歴代ACアダプタはいくつあるのかわからないくらい持っている(笑)。考えるとAppleにはかなりお布施してるなぁ。
電池は、50時間もつことになっているが、つけっぱなしにしていれば、まあ2日は保ちそう。充電には30分ほどはかかりそうで、この辺が一日中つけたい活動量計としては悩むところ。お風呂に入るときに充電するのが一番よいかと思っている。今の腕時計のように太陽電池付きで充電いらずなんてことになるのが一番よいのだろうが、まだまだ難しそうだ。
バンドは、結構ちゃっちいものが付属してくる。金具のようなものがついていないので、慣れるまでちょっとつけづらい。最初はバンドだけ別製品を買おうかと思ったが、慣れてしまうとこつをつかめるので、特に問題はなくなる。バンドの先端を内側に差し込む構造になっていて、皮膚に先端部が当たることで、少し圧迫感がある。あまり肌が強くないので、もしかしたら買い換えるかもしれない。
初起動はちょっと手間取った。起動画面では最初に言語を選ぶ画面が表示されるが、どうやって選択したらよいかよくわからない。どうやらここは英語を選んでおいて、スマートフォンとBluetoothで連動して各種設定をするようだ。スマートフォンにはPolar Flowというアプリを入れることが必要で、無料だがユーザー登録が必要。YouTube動画があるので、これを見ながらやるとよい。(逆にこれを見ないと初期設定はほぼ不可能だと思う。初期設定の説明書はできれば同梱しておいて欲しい)
無事起動がすめば、以下のような画面が表示される。
左右にスワイプすることで、他の表示に切り替えることもできる。設定をいじればアナログにも切り替えることができるが、表示部が真円でなく、下の部分が切れており、アナログはあまりきれいに表示されない。スワイプ操作はCPUパワーが足りないのか、あまり操作感はよいとは言えない。致命傷ではないが、もう少しスムーズだとうれしい。
トレーニングを始めるには、左下のボタンを押して、トレーニング開始をタップ、ランニングを選択してタップ、これでスタートできる。
上部に心拍数、左に距離、右にペース、下部に継続時間が表示される。腕を上げると自動的に表示されるが、あまり感度がよくなく、表示されない場合は左下のボタンを押す必要がある。表示サイズは強度の老眼でもなんとか視認できるくらいの大きさで、これはよかった。
心拍数はほぼミスなく表示できているように思われる。運動強度は5段階になっており、心拍数の表示はその強度ごとに色分けされる。それを見ながらペース配分を考えることができ使い勝手はよい。
ペースは、スマートフォンGPSから割り出したものが表示されているのだと思うが、精度はよくない。計算頻度が高すぎるのか、数値が安定せずほぼ使えないと考えた方がよい。GPS内蔵型の場合はもう少し精度はよくなるのだろうか。
トレーニング終了時は、左下のボタンを5秒ほど押し続けることで終了させる。
結果はUnite上でも見ることができるが、スマートフォンのPolar Flow上で確認できる。
このPolar Flowは非常によくできたアプリで、機能が豊富で、一通りの機能を知るのに結構時間がかかった。iPhoneではヘルスケアアプリと連動もできる。一日中Uniteを装着しておけば、心拍数の変化が表示されるし、睡眠分析も行ってくれる。例えば心拍数は以下のようにグラフ表示できる。ご飯を食べると心拍数が上がるとか、いろいろ気づきがあっておもしろい。
本機は活動量計なのでスマートウォッチのようにアプリを入れたりすることはできないが、用途をトレーニングやヘルスケア管理に限った場合、多様なことができて、いろいろとPolarが培ってきたノウハウを学ぶことができる。使い勝手も合格点。
Polarは今一つ誰でも知っているメーカーではないと思うが、活動量計として非常によくできている。GPSなしのUniteがラインナップに加わったことで、購入しやすい値段帯に降りてきているので、もっと人気が出て、レビューもたくさん出るとうれしい。
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