[本]大栗先生の超弦理論入門

感想

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読書期間:1/4~1/21 6時間程度

超ひも理論(超弦理論)の概観を知りたくて読んだ。この後、日経サイエンス書評にあったレーダーマンの対称性を読もうかと思っているのだが、その書評に、ゲージ理論がわからなければ、この本を読むとよいと書いてあったので、とりあえず読んでみた。

超弦理論を読むための量子力学・素粒子論の基礎から、超弦理論での素粒子の扱い、ゲージ理論・ゲージ対称性、超弦理論の革命(第一次・第二次)、空間と時間の取り扱い などが説明されている。

基本的に素人でも読めるように書いてあるので、なんとか読める。ただし、どんどん新しい研究が展開していくので、前に読んだことをどんどん忘れる(笑)。一応メモを取りながら読んだのだが、メモを復習しながら読むといくら時間があっても足りないので、どんどん読んだ。

九次元の超弦理論と10次元の超重力理論の裏には統一理論があるはずで、これを巡って研究が進んでいるらしいことはなんとなくわかった。読んだ後、ほとんど何も残っていないが(笑)、感覚的な手触りのようなものは十分残った。

最初の目的だったゲージ理論・ゲージ対称性については、「あるものの測り方を変えても、ある理論で表される力の働き方が変わらない」ことを言うらしい。例えば、一般相対性理論であれば、空間と時間の計り方を変えても、重力の働き方は変わらないということらしい。では電磁気力でいうところの「あるもの」とは何か。これは電子を波形として観た場合の位相とのこと。

このゲージ対称性を、4つの力(重力・電磁気力・強い力・弱い力)のすべてが持っていることが証明される。これによって、超弦理論は飛躍的に発展することになる(第一次超弦理論革命)なのだが、自分の力では説明することができない。結局読んで面白いのだが、何にもわかってないということなんだろうな。

ブルーバックスシリーズを読んだ後はだいたい同じ読後感になるのだが、わかったような気がするがわかっていない。再読すればよりわかるようになるのだろうか。少し迷っている。

 

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