[書評]資本主義と奴隷制

世界史

資本主義と奴隷制

エリック・ウィリアムズ / 中山毅訳

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世界史勉強がてらの副読本として手にとったが、ちょっと難解だった。本文の文体や論理展開になかなか慣れず、集中力も続かなく、論旨の60%くらいしか取れていないと思う。

基本的に1776年(アメリカ独立宣言)から1832年(英国選挙法改正)あたりの、西インド諸島における奴隷貿易や砂糖生産の独占が、産業資本主義によって解体される様を論じた本である。マックス・ヴェーバーによると、資本主義は英国のピューリタンの精神から生まれたとなるのだが、この本で論じられているのは、そんな高尚なことではなく、資本家は目先の利益に従って動くのであり、その原理に従って動いたがゆえに、奴隷貿易・奴隷制は解体され、独占から自由貿易へ動いていったのだと述べられている。

商人・工業家・政治家は、近視眼的な直接的利益でしか動かないのであって、長期的影響については盲目であり、道徳的な思想にはあまり影響されていない。

本書を読みこなすには、この時代の歴史のバックグランドをかなりよく知っておかなければならないし、有名な起業家や政治家も知っておかないと、一体何が論じられているのかわからない部分が度々ある。そういう意味で難解なのだが、全体を読めばだいたい当時の英国・米国・西インド諸島・フランス・スペインあたりの空気感や力学がなんとなく理解できるような気がする。

しかしながら、なかなかもう一度読む気にはならない。研究者にとっては重要な資料なのだろうが。

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