Klipsch R-41Mを購入(SPEKTOR1との比較)

オーディオ

PCを使ったデスクトップオーディオのスピーカーとして、DALIのSPEKTOR1を使用している。

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真ん中に置いてあるのは、サブウーファーYST-SW45。

このSPEKTOR1はデンマークのDALI製で、コンパクトながら十分な音質を確保してくれるスピーカーで、2年ほど前に購入してからずっと気に入って使ってきたのだが、あるとき能率があまり高くないと知り、能率を尺度にいろいろ調べてみた。すると、アメリカのKlipschのR-14Mの能率が高いと知り、興味を持った。おまけにこのスピーカーは安い。

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日本のamazonでも買えるが、平凡な価格になってしまう。ところがアメリカamazonでは$100近辺で販売されている。残念なことに日本には送ってもらえないようだ。この差を見てしまうと、なかなかちょっと興味があるからといって、日本のamazonから買おうとは思えない。

しかしながら、この後継機種となるR-41Mというスピーカーは、アメリカamazonから買えることに気がついた。

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日本では2万5千円程度だが、アメリカamazonで購入時は$105で、送料は$45だった(執筆時は$118+$68になっている。また、もしかしたら後から関税を請求されるかもしれない)。この値段ならと言うことで、購入に出した。約10日後ものが到着。

サランネットは磁石で本体に取り付くようになっているようだ。

ツイーターはホーン型、後方にかなり大きなバスレフポートが観察できる。端子はバナナ端子が差し込めるネジ式のもの。ちなみに写真でははずしてあるが、バナナ端子挿入口には蓋がはめてある。

さて、ここから先はSPEKTOR1との比較を行っていきたいと思う。まず外観。

SPEKTOR1と比べると、高さが少しR-41Mの方が大きいので一回り大きく感じてしまうが、筐体幅と奥行きはほぼ同じ。ウーファーの口径はSPEKTOR1の方が10mmほど大きい(114mm)。バスレフポートはR-41Mの方が大きい。SPEKTOR1は木製キャビネットだが、R-41MはMDF(中質繊維板:チップと合成樹脂混合品)で、その分薄めでキャビネット容積を稼げる構造になっている。

スペック上一番大きいと思われる違いは能率(感度もしくは出力音圧レベル等と表現されことも)で、SPEKTOR1の83dB(2.83V/1m)に対して、R-41Mは90dB(2.83V/1m)となる。これによると、同じ音圧を実現するのに、アンプのゲインを7dB絞ることができる(パワーで約1/5となる)。小さい駆動電力で同一の音圧を出せるので、同じ音圧の場合、歪みにくくなることが予想される。

セッティングしてみたところ。R-41Mは、ツイーターが高くなりすぎないように、上下はひっくり返して置いてある。

音を出してみると、SPEKTOR1よりはかなり直接的な音がするイメージ。ぱっと聴いて、かなり音量を上げてみても歪みは少なそうで、スペックからの想像通り。耳測定だが同一音圧では、アンプのゲインは6dB以上は差がありそう。

サブウーファーなしで聴いてみると、この大きさでもそこそこ低域は出ているが、SPEKTOR1がかなり低域を出せるので、それよりはおとなしめ。ただしSPEKTOR1は、低域の音質はよくなくて、音量を上げると低域から破綻し始めるので、R-41Mの低域の出方で十分と思う。

バスレフポートを塞いで低域を制限し、サブウーファーで少し助けてあげるといい感じになるが、今回の聞き比べで、この方法はR-41Mにはかなり効果的だが、SPEKTOR1ではサブウーファーは全く必要ないと感じた。SPEKTOR1はバスレフポートを閉じても、まだまだ低域は十分出ている。これ以上やろうと思うと、クロスオーバー周波数が設定できるAVアンプを使って、メインスピーカーの低域をドライブ側で絞ってやる必要が出てくる。SPEKTOR1の低域は、音量を上げるとすぐ歪み、質はよいとは言えないので、これができるなら低域をアンプでしぼり、サブウーファーで助けてやるといい感じになるかもしれない。

R-41Mの場合は、バスレフポートを閉じてやれば、うまい具合に低域は収まるので、サブウーファーで少しだけ支えてやるといい感じになる。ちなみにサブウーファー設定のカットオフ周波数は100Hzくらい、ボリュームは10段階の4に調整した。これでも出過ぎくらいなので、もう少しボリュームを絞ってもよいかもしれない。

R-41Mは、かなり音量を上げても、歪まず音場が破綻しない。$100強でこのパフォーマンスはすごいと思う。ただし、2万5千円かけて日本で買うなら、SPEKTOR1とどちらを買うかと言われると好みになってくる。音にクリアさを求めるならR-41Mはよい選択。ただし低域はあまり出ないので、単体では物足りないかもしれない。

SPEKTOR1はあまりあるほど低音が出るが、あまり質はよくない。たぶん無理してこのサイズで低音を出そうとするから、能率が下がるのだろう。あまり音量を出さないで心地よさを求めるなら、SPEKTOR1はいいスピーカーだと思う。

 

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