K2の言いたい放題

1999年8月



8月30日(月)  プリン続報  天気:曇り

お待ちどう。

プリンですが、やっと安定しました。 結構時間かかりましたね。

こんなに時間がかかるとは、予定外です。

ということで、公開できるレベルに仕上がりました。 後、ヘルプを書く作業が残っているので、それが終わったら公開します。

便利なんで、ぜひ使ってやってください。

公開は、今週か来週中くらいになります。

8月24日(木)  プリン開発中  天気:曇り

ここのところ、ずっとプリンにつきっきりです。 機能的にはほぼ一般公開できるレベルまで来ました。 ただ、まだSystemを不安定にさせないという確証がないので、 ちょっと慎重になっています。ただ、一歩一歩進んではいます。

この確証が得られれば、後はヘルプを書いて、 ソフトウェアサイトに登録。紹介文も書かないといけないし。 今回は安価なシェアウェアにするので、 送金サイトに対する手続きもあります。

まぁ、そんなこんなで正式版が出せるのは、8月が過ぎてからになりそう。 もっと早く出すつもりだったんですけどね。

NTでも完璧に動作するようになりました。 フォルダや文書ファイルも登録できます。 どれも、何度かのキーストロークで呼び出せますから、 使いだしたらやめられないこと請け合いです。


開発協力者を募集して、非公開サイトで開発を行っていますが、 私の開発の中でも、ちょっと異例なくらいリリース頻度が高いです。 現在0.3.1というバージョンですが、 1日に3回以上リリースした日もあります。 協力者の方も、きっちり動作報告してくださっていまして、 ありがたい限りです。

ちょっと忙しい日々が続いていますが、 会社仕事のピークは過ぎたので、とりあえずバランスは取れてます。 9月に入れば、また会社の方も大変なことになるだろうし、 それまでには、プリンは気にしなくてもいいようにしておきたいと思います。

8月19日(木)  持ち物への執着  天気:晴れ

僕は意識的に、持ち物への執着を捨てようと思っています。 ものを大事にすることは大切だけど、そのものの持つ価値観を超えて、 そのものに執着してしまうことをやめようと思っています。

そういう執着を持つと、必要でない物を捨てられなくなってしまうんですよ。 それに、持たなくてもいい悲哀感を捨てるときに感じてしまう。 そういうのが、なんか情けなくていやなんです。


そういう背景はありますが、 人が自分の持ち物に対して執着を持つ気持ちはよくわかるし、 それを悪い物だとは思いません。 むしろ、そこから物を大事に扱うという心の動きが出てくるなら、 いいことだと思います。


さて、ものを作っている立場から言うと、 ユーザーがそういう気持ちを持っていることを忘れがちになることがあります。 「そんなことは小さなことでしょ。目をつぶってよ」と声に出して言いたくなることがあります。 でも、ユーザー側は、自分の持ち物を愛するが故に、 小さなことを問題にせざるを得ない場合ってあると思うんです。

物を作っている人は、 その小さなことにクレームをつける人に「クレーマー」とレッテルを貼ることは、 あり得ることでしょう。

「クレーマー」のレッテルを貼られた人は、渉外管理室送りにされ、 罵声を浴びせられることがあるわけです。


僕は今回の「VTRクレーム事件」は、決して忘れません。 これから、例の企業批判サイトが削除されているらしい不気味さと、 当事者の身辺を探る動きの中で、 例の企業の傲慢な態度が忘れ去られていくことでしょう。

でも、僕は、この事実は決して忘れないようにしようと思います。 それと、できるだけ、この企業からはものを買わないようにしようと思います。 自分がその立場になるのは嫌ですから。

8月18日(水)  ものぐさをするための苦労  天気:晴れ

昨日、「究極のものぐさ」を書いたけど、究極のものぐさをするために、 結構苦しんでいます。

一刻も早く正式版を公開したいのはやまやまなんですが、 今回のソフトは、システムの奥深くに入り込む必要があるので、 ちょっとバグ取りが難しい。

1日に1回か2回しか起きない不具合がありまして、 OS自体を不安定にするようです。 この不具合を取るのは、かなり難しそうです。

おまけに、本職が始まると、帰宅した頃にはぐったりしてますから、 それから頭を回すのも難しい。ビールなんか入れちゃったら、 もうびくとも回らない(笑)。

問題が、システムに関わるので、ちょっと容易に公開できなくなっています。 時間がかかりそうですね。

今週か来週の週末には京都に帰る必要があるし、 時間もあんまりないのですが、できるだけ早く公開できるようにがんばります。


使いはじめて3日目ですが、このランチャは、自分で言うのもなんですが、 いいですよ。一度使いはじめたらやめられません。癖になります。 現在、CAPSキー一発で開くように設定しました。

設定できるバージョンはまだ公開していないので、 お手持ちのプリンの設定項目を探してもありませんよ。もうちょっと待ってね。

8月17日(火)  究極のものぐさ  天気:晴れ

ランチャソフトを開発しているわけですが、 どうして今更、ランチャなのか。

ランチャソフトを開発するのって、新人作者の登竜門のようなもので、 ソフトを作れるようになったら、誰でも一度は作ろうと思うものです。 それだけに種類も豊富で、粗悪品も多い。 使えるランチャを探すのは面倒だから、 とりあえず自分で使う物は、自分で作ろうってのが理由の一つ。 (もしかしたら、僕の悪い癖かもしれない)

また、ランチャを使っても、ランチャにアプリを登録するのが面倒で、 あんまり使う気がしない。だったら、 登録作業をはぶいたランチャを作れないかと考えてみて、 なんとかできそうなめどが立ったのが、理由の2つめ。

そもそも、登録・整理作業を厭わなければ、 Windowsに標準で付属しているスタートメニューというランチャは、 結構使いやすいのです。CTRL+ESC(あるいはWindowsキー)で一発で開くし、 Windowsをインストールすれば必ずついてくるし。 登録作業は、ある程度自動なんですけどね。 でも、いかんせん、整理するのが面倒。

基本的にエクスプローラで整理できるのはいいんですけど、 インストールしたソフトがなんでもかんでも放り込まれるし、 各インストーラーは、自分のことだけ考えて、readme.txtやらヘルプやら、 なんでもかんでも追加する。

そうやって1年も2年もWindowsを使っていると、 スタートメニューが雑然として、非常に使いにくくなってくる。 かといって整理するのも面倒。

で、究極のものぐさとして、僕が考えたのは、 起動したソフトは自動的に全部ランチャに放り込む。 最後に起動したアプリを上位に持ってきて、ある程度整理も自動化する。 必要のないランチャは、チェックマークをはずすだけで、 メニューから根絶することができる。 こんな機能をもったランチャを作ろうと考えました。

作り始めれば、割と簡単に実現でき、使い勝手は今のところ良好。 そもそも、今まで、こういうアプリ自動追加ランチャがないのが不思議なくらい。

実はあったりして。もしあるなら、教えてください。よろしく。

8月16日(月)  約2年の沈黙を破り新作発表  天気:晴れ

実は、PalmOS(WorkPadのOS)の開発環境をそろえたいので、 お金が入り用です。 まぁ、きっかけはそんなもの。

で、シェアウェアの新作を2年ぶりに発表しようと開発中です。 現在、このページからダウンロードできる「プリン」という、 アプリケーションランチャソフトです。

アイデアだけは長い間暖めて来ました。 なかなか手をつける暇がなかったのですが、材料だけはこまめにそろえておきました。 で、この休みに一気に書き上げました。

現在ダウンロードできるバージョンは、試作版ですが、フリーウェア状態です。 まだどこにも宣伝していないので、このページの読者のみなさんだけの特典です。 現在のものでもそこそこ使えると思いますので、 試作版を使え続けてくださってもいいです。

ただし、次のバージョンは、正式版になるか、期間限定バージョンになります。 数日以内には差し替えますので、今がチャンス(笑) 正式版では、設定系が追加され、 ランチャのプロパティも設定できるようになるはずですので、 本当に気に入ってくださった方は、ぜひ正式版の方を使っていただきたいのが本音ですが。


今日、世のランチャソフトも検索してみましたが、星の数ほどありますね。 この中で「プリン」光らせるのは、至難の業ですね。 なんとか、窓の杜とベクターにねじ込んでおくくらいしか考えられないんですが、 なんかいい宣伝方法ありますかね?

出来ですか? そりゃ、自信ありますよ。 少なくても、僕が使う分には、 「なんと便利なんだろう」と涙を流してしまいます。

なんとか今週末には正式版を出したいと思っています。 あまりかける時間もないのでね。

8月4日(水)  FS  天気:曇り

FSとは?


全日空ハイジャック事件で、犯人がFSを趣味にしていたことは、 マスコミ報道などで有名です。

FSとは? そう、フライトシミュレーターですね。 「レインボーブリッジをくぐりたい」と言っていたということは、 きっとMicrosft Flight Simulatorもやっていたのでしょう。

何かの犯人が好きだったことは、大抵、マスコミの餌食になります。 で、フライトシミュレータ危険論がきっと展開されているでしょう。 最近ニュース見ていないから、ちょっと具体例はわからないんですが。


悲しいことですね。 「ハイジャックをして人を殺めてしまう」ことをしてもいいかどうかの判断と、 フライトシミュレーターは何の関係もないのに…


健全な男の子なら、 一度は飛行機のパイロットになりたいと思ったことのある人が多いでしょう。 僕も多分に漏れず、そうでした。 結構まじで、一時は航空大学校への進学を考えたこともありました(笑)。

そういう輩にとって、フライトシミュレータは、 夢を擬似的に実現してくれるすばらしいものです。 そりゃ、Gもないし、どこへ行けるわけでもない。 でも、現実に飛行機を飛ばすのがかなり難しいことを考えると、 僕はすばらしいものだと思います。

はじめてパソコンを買ったのは、 PC98で「TANAKAのフライトシミュレータ」をやりたかったからだったりするのですが、 これはと思ったのは、DOS/V版のMicrosoft Flight Simulator(Ver.5だったかな)です。 よくできてますよー。これは一度やる価値あり。ちょっと難しいですけど。 今ならFS98と呼ばれる98の番号がついたWindowsで動作する物が売られています。

ジョイスティックの類はあった方でいいですが、必須ではありません。 キーボードでも扱えますし、僕はずっとキーボードでやってました。 初心者の頃は、キーボードの方が、翼のニュートラルが出しやすいため、簡単だと思います。 ジョイスティックだと、変に力が入ってしまって、 機体を安定させるのが難しくなるように感じます。 まぁ、のめりこんだら、ぜひジョイスティックを使うことをお勧めしますけど。

ここの読者のみなさんは、 マスコミの報道に踊らされず、 フライトシミュレータにマイナスのイメージを持たないでください。 コンピュータが登場しなければ絶対にできなかった経験を、 数多くの方がされることを望みます。

8月2日(月)  大王去る  天気:曇り

とうとう、1999/7の月に別れを告げて、8の月に突入。 この1ヶ月、「これがあの大王」と言える物は、僕が感じるに、何もなかった。

まぁ、この年になって、そんなものは信じてなかったわけで、 特に何の感慨もないんですが、中学校以前の僕には、 今からこの事実を教えてあげたい。

はじめてノストラダムスの大予言なるものを知った中学生くらいの時、 1999年といえば、僕は33歳で、結構働き盛りの頃だろうなぁ、 こんな時に地球が滅亡するのは残念だなぁと本気で思っていました。

それにすごく怖かった。何が降って来るんだろう、 どんな災害が起こるんだろう、宇宙人が来るんだろうか、  親はまだ生きているんだろうか、僕に子供はいるんだろうか、 子供はかわいそうだ、などなど。


ハレー彗星の前の前の回帰の時、尾が地球をかすめるという話がありました。 で、その当時の日本人は、その間空気がなくなると騒ぎ、 お金持ちは空気がなくなる時間中だけ息をするため、自転車のチューブを 買い占めたという話を、何かの本で読んだことがあります。 貧乏人は、チューブが買えないため、みんな覚悟を決めるという、悲しいお話です。

その時点で、ちゃんとした科学的な知識があれば、 空気がなくなるという噂に恐れなくてすんだはずです。 その当時の科学の進歩度でもたぶん大丈夫でしょう。

今回のノストラダムス関連の話でも、惑星のグランドクロスがどうとか、 いろんな話がありました。大半は、科学的な知識があれば、恐れずに済む物です。 小学生の僕は、子供向けの本で、1999年にはグランドクロスが起こり、 それで地球上に大洪水が起こるなんて話を信じていましたから、 それは怖かったものです。

でも、今でも、大人を対象に同じような便乗商売がはびこっています。 たとえば、電磁波防護エプロン。 妊婦さんが、ディスプレイなどから照射される電磁波から、 胎児を守るためにつけるもので、1万円程度で市販されています。

少し電磁波に関する知識があれば、 こんなものが役に立たないことは自分で判断できます。 確か、この手のエプロンが効果がないことは、 厚生省あたりが正式に声明を出しているとどこかで聞いたことがあります。

携帯電話につける、電磁波を吸収して体に対する悪影響を取り除くグッズ。 電磁波を本当に吸収するのなら、電話ができなくなること請け合いです。 説明書きには、「悪い波動だけを吸収する」なんてのが書いてそうですね。 前にも説明したとおり、「波動」という言葉が出てきたら、その先を読む必要はありません。


話がだいぶ脱線してしまいました。


さて、ノストラダムスを商売にしている人たちは、 1999/7のことをどう言い訳するのでしょう。 1999/7の月は、実は西暦1999年7月ではないとか言うのでしょうか。 商売になる限り、こういう話を恐れ、でも怖い物見たさで聞きたい人が多いかぎり、 この手の本は、いつまでたってもはびこるでしょう。

子供を恐怖させるのだけは、かわいそうだからやめてほしいものです。