K2の言いたい放題

2000年11/12月


12月22日(金)  青版(11)検索  晴れ

青版の検索機能コーディング終わりました。

赤版には検索機能がなかったので結構要望が多かったのですが、 奮発して高機能な検索が搭載できました。

K2Editorで使っている検索エンジンを、新しくモディファイして搭載しました。 文字列はもちろんのこと、青版のアイテムが持つ6つの日付属性や優先度・ 重要度などでも検索できます。マッチしたアイテムを、一覧で見ることができますし、 上検索・下検索で順に調べていくこともできます。

もちろん、文字列置換にも対応しています。正規表現も使えますし、 テキストリンクとして各仕事にリンクしてある外部ファイルに対しても 一緒に検索しますから、かなり強力です。

1葉1ファイルで構成される構造化文書などを青版で書けば、 一括置換の強力さを実感することができると思います。 青版は、この1葉1ファイルで構成される構造化文書も、 実用的に扱うこともできます。たとえば、HTMLHelpでは、 1ページ1ファイルのHTMLファイルを扱う必要がありますが、 青版を使うと、結構簡単に管理することができるようになると思います。 青版のヘルプを書くときに、この辺の使い勝手も研究する予定でいますので、 ご期待ください。

さて、これでパブリックβ公開までに予定している大きな機能は、 残すところ自動保存だけになりました。タスクリスト書き出しに関しては、 かなり大がかりなコーディングになると思いますので、 パブリックβ公開後にコーディングすることに決めました。 自動保存は、割と簡単に搭載できるような感じですので、 年内には完成するでしょう。

予定通り、来年初頭にパブリックβ公開できる準備がほぼ整いました。 お待たせしましたが、それだけのいいものに仕上がっていると思います。 ご期待ください。

12月1日(金)  青版(10)近況  晴れ

ちょいとご無沙汰してました。

MLの方でプライベートβ公開を始めてから、機能改良とデバッグにかかりきりで、 新規機能追加ははたとストップしてしまいました。まぁ予想されたことではあります。

パブリックβ公開までには、 検索・自動保存・タスクリスト書き出しの3つの大きな機能を入れたいのですが、 来年の1月というのはちょっと難しいかもしれません。 タスクリスト書き出しは残したままでパブリックβ公開してもいいかなと思っていますが、 それなら、1月にはなんとかなるかなぁ……

ということで、新しい機能としては特に書くことがないのですが、 開発は急ピッチで進んでいることは事実です。 ご安心くださいませ。

今回の開発は、非常におもしろいです。今までで一番おもしろいと感じます。 オブジェクト指向プログラミングを習得したことによって、 しっかりプログラミングの型が決まって来たので、 原因不明のバグに悩まされることが少ないのも理由です。 大きな仕様変更にも耐えうるプログラミング構造を構築することができるようになってきました。

WWWが発達したおかげで、技術情報を検索するのが、 昔にくらべてうんとやりやすくなったのも原因の一つです。 Delphiがバージョン5まで来て、かなり使いやすく・高機能になっているのも理由です。 ユーザーの技術も向上して、的確なバグ情報を寄せてくれるのも理由の一つです。

開発を手伝ってくださるユーザーさん達のパートナーとしての技術は、 ここ数年で目に見えて向上していると思います。 結構見落とされがちですが、作家とユーザーと分けた時のユーザーの技術向上も、 質のいいソフトウェア開発には欠かせないことだと思います。

この趣味はやめられんなぁ。頭が回って、時間の許す限り続けたいと思います。

11月17日(金)  青版(9)秘密秘密(^^; 

本業がやっと一段落すると、 嵐のようにやってきたトラブルどもは嵐のようにすぎさり、 残ったのは散らかった机だけ。

ということで、ピーク時は鬼のように忙しいが、 それが過ぎ去ったときとの落差が激しすぎるK2です。

ここだけでお伝えしますが、秘密裏にMLの方で、 青版のプライベートβの公開にこぎ着けました。


本邦初公開、青版の絵


やっぱりソフト開発は、公開しながらやった方がいいものができるというのを、 プライベートβの公開でまざまざと見せつけられました。 目の前にあるTaskPrizeは、この1週間ですさまじい成長を遂げました。 完成度がどんどん上がるのは、やっぱり公開したおかげ。


今回のToDoソフトは、贅沢でっせ。だって、そのために、 エディタを一本開発してしまったのだから。 で、TaskPrizeコーディングではエディタ開発にはほとんど注力していないから、 本質に対して力を注ぎ放題です。だってエディタは完成しているのだから。 そう。K2Editorは、TaskPrizeを作るための開発から生まれた副産物なのです。

本日記の過去ログを見ていただければ、 TaskPrizeのためのエディットコンポを探す・開発するのに苦労していたのが、 よくおわかりになると思います。

ユーザーにたたかれてたたかれて育ったエディタを中核に持つソフトは、 有名どころのメーラーくらいしかないはず。 こんな贅沢な作りをしたToDoソフトは、世の中探してもありゃしない。

で、さらに、作者生活5年間で得た技術をもれなくたたき込んで作っていますので、 完成度は高いし、カスタマイズし放題(になる予定)。 エディタの開発を入れれば、開発期間は1年。構想に2年。 でも、ふたを開けてみれば、ただのToDoソフト。

もうちょっとメジャーになりそうなソフトを作りゃいいのに(^^;


心配されたバグも、大きなものはほとんどなく、 「うーん、俺も成長したなぁ」と改めて感慨に浸っております。 赤版開発してた頃は、アドレスエラーの山だったもんな。


なお、プライベートβ情報はMLでしか流しておりません。 一般公開用パブリックβは来年公開予定です。 それは、本ページからダウンロードできる予定です。 MLの流量は、ここのところ多いので、多いメールがイヤな人はちょっと困るかも。 一日50通くらいです。

はからずしも、昨年K2Editorのβを公開してからちょうどまる一年で、 TaskPrizeのβを公開しました。気づいたときはちょっと楽しかった。

11月13日(月)  青版(8)忙しかった……  曇り

ここのところ、本業が忙しく、子供は泣くし、 なかなかソフト開発には手が出せませんでした。 そういいながらも、青版(新TaskPrize)は少しずつさわってます。

現在、ユーザー定義カテゴリ関連のコーディングを行っています。 この部分が、仕様決めも難しくて、なかなか進みませんでしたが、 基礎コーディングがこの週末になんとか終わりました。

ユーザーカテゴリ関連は、まだかなりコーディングが残っていますが、 これが終われば、プロトタイプ版までの残るは大きな機能は、 「検索」「タスクリスト書き出し」の2つで、 後は細かいブラッシュアップなどになります。

僕は、今までは、形ができあがる前にプロトタイプ版を出すことが多かったのですが、 今回は、一応使えるレベルまで持っていってから世に出そうとしています。 今赤版がありますから、一応、赤版の代わりに使えるというレベルまでは、 手の中に置いておこうという、今までとはちょっと違う試みです。 どうしても、Ver.2にあたるソフトを作るときはこうなってしまうのかもしれませんね。 そういえば、WithNIFTY Ver.2を作るときもそうだった。


TaskPrizeに関しては、Ver.1開発でのねらいは、 「自分のソフト開発のためのToDoリスト管理」というのが大前提だったわけで、 各部の仕様も、それを意識したものになってました。 そんなに大きな開発にするつもりもなかったので、開発期間も短かったです。 今回の青版開発では、ねらいは「仕事で使えるToDoリスト管理」ですし、 エディタ開発からはじまって、開発期間ももはや1年を越えました。 青版が、どういう反響をもって、ユーザーさんに迎えられるか、 今から楽しみでもあります。

きっと最初は、バグバグで、大変なことになると思いますけど。