2000年5/6/7月
CPUコネクタ (日記 1999/07/01) を書いてから、約1年経った。 CPUコネクタに関しては、予想していた通り、 SLOT系のものは時代遅れになってきていて、 現在買うには魅力が減少している。いい傾向だ。 結果的にSocket7系は終わってしまったわけだが、 次の世代の主流もSocketになりそうなので、一応一安心している。 Slotはどうしても所有するのは嫌だったから。 どうしてもあの設計思想は僕は嫌い。 仕事で使うなら仕方ないけど、自分で所有するには、納得いかない。 この2〜3年は、 変なCPUが出た時代として(ファミコン形式CPUとでも言おうか)、 後代まで語り継がれることになるだろう。
前記の日記で、もう一つのテーマである次世代メモリアーキテクチャだが、 来年中に安定しているというのは、どうもはずれそう。 イン○ルが事実上失敗した次世代メモリの導入で、 メモリアーキテクチャの移行は2年は遅くなったと思う。 安定して安くなるのは、3年後くらいになる恐れがある。 まぁ、この世界は時間経過の常識が通用しない(ドッグイヤーというらしい。 犬の年齢から考える時間の流れ方は、人間に比べて7倍くらいだから)から、 どっかーんと普及することも考えられないでもないが、 失敗は市場を臆病にするから、やはりここは遅れると見た方がいい。
となると、うちのSP97-XV + K6-2(300M動作)を、来年当たりに更新するという計画は、 もう一度見直さなくてはならなくなる。
まぁ、現在W2Kを導入した時点で、コンピュータの速度に不満を持っていることはない。 メモリも64Mしか積んでいないが、僕の用途では特に問題になるようなことがない。 このまま次のメモリバスアーキテクチャが安定するまで、 メインボードの買い換えはやらないというのが、前記の日記の趣旨だった。 速度に不満がなければ、そもそも買い換える必要はないだろう。
ところが、メモリバスアーキテクチャの安定が3年後ということになると、 さすがにもう1ステップおかないと、 どうしても新しくする必要が出てくることが予想される。 幸い、僕にはメインボードを交換することで、 メインボードのバスクロックを倍速(133M)にできるというメリットがある。 この効果に、CPUクロックを倍にするという効果を加えると、 さすがにシステムグレードアップを体感できないということはないだろう。 FC-PGAのソケットなら、また長く使えるような気がするので、 815Eチップセットが安定した頃に枯れてくるASUSTekあたりのメインボードを、 年末くらいに仕入れるのが、なかなか得策かもしれない。 1万円そこそこくらいで買えるだろう。
これにその時点でコストパフォーマンスのよさそうなCPUを組み合わせる。 これもたぶん1万円そこそこくらい。
問題はメモリである。うちのSD-RAMは、PC133には対応していないので、 これは買い換えになってしまうだろう。128Mで十分。 ただ、値段が見積もれないのが怖いところ。2万円程度か。 締めて、5万円くらいのグレードアップになりそう。 年末までにお金を貯めておかないと。
この路線で行くと、AMDのCPUとはおさらばになってしまうので、 どちらかというとAMDファンの僕としては寂しい。 でも、メインボードの取りそろえと主流感としては、 やはりイン○ル系になってしまうのは仕方がないか。 AMDが、FC-PGAのCPUを作ってくれればいいのだが。
いろんなところで目にするのが、素人のユーザーインターフェイス論。 この機械は、こうした方が使いやすい、 なんでこんなに使いにくいように作ってるんだろうなんていう疑問と、 こうした方が絶対使いやすいという提言からなっていることが多い。 自分の提言通りにした方が、絶対売れるということを言い切ってる場合もある。
思うこともよくわかるし、その意見が特殊な訳じゃなくて、素人が考えつくことは、 誰でも考えつくことである。 だから、そういう風な意見を出して威張られても困ってしまう。
だいたい、ユーザーインターフェイス論なんて、誰でも語れるから、 ちょっと批判的な意見を出したい人が、最初に出すのがこれだったりするわけ。
資本主義社会では、 多種多様なものを生産することで経済活動を発展させて行くことがエネルギー源であり、 そういう意味から、各個人が使いやすいユーザーインターフェイスを持つ装置が、 個々に生産されるというのが、ある意味究極の姿であるように思う。
しかし、実際は、コスト的制約から、 一つの製品で多種多様な人をカバーする製品が作られる。 たまに、ちょっと凝ったコンセプトで、狭い特定の人々に的を絞った製品が出され、 批評文などで絶賛されるが、息の長い人気を誇るかというと必ずしもそうではない。
そういう意味で、現在の大量生産することでコストを下げた製品のユーザーインターフェイスが、 どんどん複雑化し、使いにくくなるのは、ある程度やむを得ないところがある。 だいたい、本来ハイテクの固まりであるようなビデオデッキを1万円で買えること自体が、 驚愕に値することなんであって、 幅の広い人々のニーズに合うような製品を作らないと、こういう奇跡は生まれない。 携帯電話にしても、あの機能が1万円で供給されること自体が奇跡である。 自分が非常識だと思うような操作性をありがたがる人もいるわけで、 こういうところまでカバーしないと、売れないし、値段も下がらないのである。
昨日のCVSROOTの書き込みに関して、読者の方からメールで、 「WinCVSなら大丈夫ですよ」とたれ込みがあった。 WinCVSというのは、CVSをWindowsのGUI上から使えるようにしたツールで、 実動作はCVSで行う。CVSはコマンドラインツールなので、CVSを使うには、 DOS窓からコマンドを打ち込む必要があるのだが、WinCVSを使えば、 DOS窓には手を触れなくて良くなる。
圧縮して3M超とちょっとでかいが、ダウンロードしてインストールしてみた。 確かに、ローカルなCVSRootを使うことができ、 今まで作ってきたリポジトリをそのまま使えそうだ。
ちょろちょろっと触ってみたが、Graph機能はすばらしい。 今までファイルに対して行ってきた改編を、ツリー図にしてくれる。 CVSには幹と枝という概念があるが、それがツリー図だと非常にわかりやすい。
ただ、ずっと使い続ける気にはならなかった。 まず、マウスを使ってメニューで操作するより、 慣れてしまったコマンド打ち込み方式の方が自分に合っていると思ったから。 もう一つは、なんかCVSにオブラートを3枚くらいかけたような気になってしまって、 見通しが悪いような気がするから。 後は、W95環境では、リソースの問題があるので、 できるだけリソースを食うソフトを立ち上げ続けておくということがしたくないから。
コマンドラインのCVSでちゃんとcommitしてあるファイルが、 WinCVSからはModifiedというステータスになっている場合があって、 なぜかよくわからなかった。これも、ちょっと信用できないなと思った理由の一つ。
僕自身は、そういう考えで使い込むにはいたらないのだが、 これからCVSに入門しようとしている人や、 GUIじゃなきゃやだ!って人には、いいかもしれない。 CVSで自分のWebページを管理されている人もいるが、 そういう用途にもWinCVSには向いているかもしれない。 GUIがある方が、作業していて楽しいと思うような気もするし。
CVSというツールは、この日記でも何度か紹介している。 本来は複数人でソフトを開発するときに使うツールで、 複数の人が同時にソースを変更していても、 変更した部分を、自分が変更中のソースに取り込むことができる。 もし、変更部分が競合していたなら、その部分をCVSが教えてくれるので、 矛盾のないようにソースを変更し、修正をかけることができる。
また、変更した履歴を追従することも簡単にでき、 たとえば昔のバージョンのソースファイル一式を取り出すことも簡単にできる。
もともとはunixのツールだが、 Win32のコマンドラインツールとしても移植されている。
僕は1年くらい前からこれを使いだした。 K2Editorなんかは最初からCVSでソースを管理しているので、 いにしえのr.0.5.0のソースなんかも簡単に取り出すことができる。 開発するコンピュータにCVSとDelphiがインストールしてあれば、 特にどのコンピュータを使っても、K2Editorのソースをいじることができる。 もちろん、 CVSで管理している履歴を含めたソースファイルのセット (リポジトリと呼ぶ)は、なんらかの形でそのコンピュータに持って行かなくてはいけない。 リポジトリは、CVSROOTという名前をつけたフォルダの下に置く事が決まりになっている。
現在のK2Editorのリポジトリは、lhaで圧縮して2MByteくらいなので、 フロッピー2枚に入る。先日、2日ほど、嫁さんの実家に行く用事があって、 でも2日とも暇なことが確実だったので、 CVSのセットとK2Editorのリポジトリをフロッピーに入れていった。 嫁さんの実家には、嫁さん用に買ったVAIOがあって、 Delphiもインストールしてあるので、後はCVSを入れるだけ。 で、嫁さんの実家についたら早速CVSをインストールして、 リポジトリを解凍し、ソースを取り出そうとした。
ここで一つ問題が発生。 リポジトリのあるCVSROOTというフォルダを環境変数にセットしなければならないのだが、 この環境変数はUNCで書く必要がある。つまりコンピュータ名から書き下さないといけない。 たとえば、
SET CVSROOT=\\K2SERVER1\CVSROOT\なんて感じで設定する必要がある。
ところが、VAIOにはW2Kがインストールしてあって、スタンドアローン。 W2K以前なら、 適当にコンピュータ名をつけてCVSROOTフォルダの共有設定をしてやれば、 簡単にUNCでそのフォルダにアクセスすることができた。 ところがW2Kでは、実際にネットワークにつながないと、 自分自身のフォルダにUNCでアクセスできない。
で、いろいろ試した結果、ダイアルアップでインターネットにつなぐと、 ネットワークコンピュータで自分自身が見えるようになった。 で、ダイアルアップして、その間にソースを取り出して、 電話を切った。
CVSを使うのに、インターネットに接続しないといけないというのも、 なんとも情けない話だが、半分あきらめかけていたので、非常にラッキーだった。
CVSを使うときに、CVSROOTにローカルなフォルダ名を設定しても使えるようにする方法を、 どなたか知らないでしょうか。個人使用するときには、 必ずしもネットワークにつなげておかないとCVSが使えないというのも変な話ですよね。 CVSのソースを改造してコンパイルすればいいんだろうけど、 ちょっとそこまではね……
ここの所、一人暮らしなので、飯も自分で作ってます。 自分で作るとなるとどうしても中華料理が多くなる僕です。 しかし、うちには中華鍋がない。今まではフライパンでだましだましやってきたけど、 やっぱり中華鍋が欲しくて、買うことにしました。
しかし、中華鍋ってでかいし、長い間もつし、一旦買うと買い直しが効かないでしょ。 前に使っていたのは、テフロン加工がされていたもので、2年くらいしかもたなかった。 でも今回は完全鉄製を買うことにしていたので、買うにもなかなかためらいます。
近くのバッタ屋にも2000円くらいから売ってるんですが、 選択の余地なし。鉄製の中華鍋って、あまり需要がないのか、 1種類くらいしか置いてないんですよ。
どんな中華鍋がいいのか、よくわからないので、Webで検索してみました。 すると、Yahooショッピングで2件ほど中華鍋を売っている店を見つけました。 両方とも「山田工業所」というところの中華鍋。 大きさは30cmくらいでいいやと思っていたのですが、その2件での値段は、 方や1800円で、方や3000円を超えている。うーん、この違いはなんぞや。 高いのはチタン製というのがあって、これは一桁高いです。 他のページを検索して仕入れた情報では、「山田工業所」はブランドのようで、 なんか安いのは不安だけど、安い方を買うことにしました。送料など入れて2500円。
その辺のバッタ屋の値段はいったいなんなんだろう…… これより高いぞ。 あんまり安いと売れないのかもしれないな。
どうも、取っ手の部分が鍋から一体になっていて、 その先で溶接してあるのは日本では山田工業所製だけのようです。 普通は、リベットで止めてあるから、鍋に穴をあけて止めることになるのかな。
注文していた鍋が、今日届きました。 説明書を見ると、まず使う前に30分ほど空焼きして、 表面処理を飛ばしてしまうように書いてあります。 どうなるかわからないけど、とりあえずコンロの火をマックスにして、 30分間放置。時間は22時。
すると、ちょうど鍋の底3分の1程度、 表面処理剤が焼けてなくなっているのがわかります。 この時点で、厨房の中はたぶん40度を超えている(^^; しかし、まだ3分の1程度。この表面処理は、 完璧に焼いてしまわないといけないのではないか。 プロユースの鍋は、家庭用のコンロでは、焼くことはできないのか。 表面処理をそのままにして料理をすると、表面処理剤が口に入るよなぁ、 それって大丈夫なんだろうか、 しかしこのまま焼き続けると、一酸化炭素中毒で、俺死ぬかも。 一酸化炭素中毒にならなくても、焼けた表面処理剤はどこに行ってるの、 やっぱりこの辺の空気に混じっているのではないかい。 ガス代無茶苦茶かかってるかもなぁ、嫁さん帰ってきたら怒るかなぁ。 いろんな思考が頭の中をよぎります。 暑さで、額やこめかみからは汗がだらだら。
やはり全部焼く必要があるだろう。でも、そのまま焼いていたのでは、 たぶんエッジまでは焼けない。仕方がないので、鍋を持って、 端の方をコンロの火に当てて行くことにしました。 鍋を立て、火に鍋の端を当ててそのまま5分くらい待つと、 エッジの表面処理剤が焼けていきます。 こうなると、もう、意地です。最後までやっちゃる(思わず泉州弁も飛び出す)。
そうやって格闘すること約2時間。 とうとうほぼすべての表面処理剤を焼き尽くすことに成功しました。 時間は12時半を過ぎている。 厨房の壁まで熱い。全身汗だく。 しかし、満足感に満たされています(^^;
その後、くず野菜を多めの油で炒めて、仕上げをしました。 今までいくつかの中華鍋を持ったけど、これだけ手間をかけると、 なかなか愛着がわくでないかい。 重さもちょうどいいし、お気に入りの逸品になりそうです。
読者から、httpの通る環境なら使えるフリーソフトがあるというたれ込みがあった。
ここです。ShowJST
郵政省 通信総合研究所が、 WebでJST(日本標準時)の情報を流している。これを使っているようだ。 Proxyの設定も自動で行ってくれるようで、お手軽だね。
これで十分。僕の作ったのは、テストということで、ボツにすることにした。 とりあえず面倒なので、このまま僕は使い続けるけど(^^;
今回の一連の話では、コンピュータがネットから切り離されていると、 如何に独りよがりで、使い勝手が悪いか実感できた。 逆に、ネットにつながることで、アイデア次第で無限の可能性が見いだせる。
JSTと言えば、短波放送の5MHzとか10MHzなどキリのいい周波数で、 JJYという基準信号を発信している放送局がある。 ここで日本標準時を流してくれているので、短波ラジオを持っていたころは、 これで自分の時計合わせをしていた。 これも懐かしい思い出だが、インターネットを使うと、 短波ラジオを自分で持ったときに感じた世界の広がりと同じ種類の感覚を感じて、 わくわくする。
一昨日の「時計合わせ」で書いたように、 パソコンの時計の自動合わせって意外に難しい。 まぁ、ファイヤーウォールがなければSNTPで決まりなんでしょうが。
で、あれからいろいろと考えたのだが、 CGIを使ってhttpでサーバーの時間を引き出そうと考えた。 で、設置したホストプログラムがここ。
http://hpcgi1.nifty.com/k2soft/k2time.cgi
ここにアクセスすると、サーバーの生のローカルタイムをhttpから引き出せる。 これを、クライアント側で読んで、パソコンに設定してやろうという理屈。 やってみれば難しくないんだけど、実はCGIを自分で作ったのも初めてで、 いろいろとつまずいた所もある。たとえば、5つめのパラメータは月なんだが、 これが1引いた値であることに気づかず(^^;、 パソコンの日付が1ヶ月前になってしまった。 曜日がおかしいことから気づいたのだが、 その間に作ったファイルは偉いことになっている。げ、メールも1通送ってる(^^; 日付を変更するのはリスクが伴うな。
それでも試してみたいという強者は、以下のファイルをダウンロードしてくれたまえ。 中に使い方が書いてある。200kBほどだ。
WebTime v0.20 (00/07/12 17:08:40)
一般に公開するかどうかは、もうちょっと考えよう。さすがにリスクが大きいし、 実際に需要があるかどうかもわからんし。需要があるなら、メールをおくれ。 ないしは掲示板に書いてほしい。そうじゃないと、 たぶんこのままこのプログラムは日の目を見ない。 まぁ、うちではこれを使い続けることになると思うが。
公私ともに超忙しくて、ソフトづくりもページ更新もストップ状態。 ほんと久しぶりの更新。今日のお題はパソコンの時計。
コンピュータの時間は、結構狂う。みなさんも経験があると思うんだが、 放っておくと月に数分くらいは狂う。 理由は、動作温度が一定でないからだと思う。腕時計のような、 温度が均一に保たれているのとはちょっとわけが違う。
携帯用の端末として、僕はWorkPadを使っているのだが、 こいつとパソコンの時間の同期をするソフトを導入したこともあって、 パソコンの時間を合わせるソフトをいろいろと試してみた。 ところが、やろうとしているのは社内のパソコンのため、 ファイアーウォール越しに、ネット上のタイムサーバーにアクセスできない。 プロキシー越しにできるソフトも試してみたが、これも無理。
こうなると、パソコンの時間を自動的に合わせることは、 なかなか難しい。
この問題は昔からいろんなアイデアの宝庫で、たとえばDOS時代には、 一定期間の時計の狂いを監視して、自動的に補正するようなソフトもあった。 たぶん探せば、Windows用の類似のソフトもあるだろう。
拙作WithNIFTYには、NIFTYのホストが送り出す時間情報を読みとって、 パソコンの時間を合わせてしまう機能があるが、 パソコン通信の衰退に伴って、WithNIFTYを使う機会もめっきり減った。 これにずっと頼ることもできまい。
世の中には、 おもしろいことを考える人もいるもので、 ここでは、ラジオをパソコンのライン入力端子につないで、 NHKの時報で時間を合わせてしまおうという試みが行われている。 壁掛け時計などによく組み込まれていた手法だが、 これをパソコンに適用するのは、ちょっと意外。 ただし、これはLinux版だし、時計を合わせるためにラジオを置いておくというのも、 ちっと……
こういう方法に頼らないと、 パソコンの時計を合わせるなんて簡単に思えることもなかなか難しいもんだ。 なんかいい方法はないものか? こちらでは当分、WithNIFTYを使ってNIFTYの時計に合わせるようにするが、 おいおい何か考えないとな……
子供の頃からボタンやつまみのいっぱい付いた機械が好きだった。 物心付いた頃の記憶で、 テレビの電源を入れたことを親にびっくりされたことがあるのだが、 今考えるとボタンを引っ張って電源を入れるなんて分けもないが、 その時は驚かれて誉められた。その経験がもしかしたら根底にあるのかもしれない。
子供の頃から、何かものを買うときは、ボタンの多いもの、 操作の複雑なものを選んで買う傾向があった。 海外の放送を聴ける短波ラジオを初めて買ったときも、 もうデジタルチューニング式(PLL方式)のラジオが安価で出ていたにも関わらず、 松下のクーガー2200という、基準周波数信号 (マーカー)に対してアナログの目盛り板を合わせて調整するラジオを選んだ。
機械を触るのが好きだったんだろう。関数電卓を初めて買ったのも中1で、 これもボタンが多いからと言う理由で、カシオの名器FX-501を選んだ。
そんな僕にとって、小学生高学年の時に忽然と現れた「マイコン」というものは、 特別のあこがれであった。欲しいと思っても、 それを使って何をするという明確な理由がないため、 親にねだるには決め手に欠けた。 ただ、当時出始めていたフルキーボードに触りたいという欲求は強かった。 コンピュータの本についていたフルサイズのキーボード写真を床に置いて、 タッチタイプの練習をしたりしていた(実物に触ったこともないのに)。
しかし、フルキーボードのボタンの数は、尋常ではない。 どんな機械にも、これほどのボタンはついていない。 たぶん、キーボードのキーをボタンとイメージする人は少ないかもしれないが、 当時の僕にとっては、一つ一つが魅力的なボタンだった。
現在では、キーボードは、最もありふれた機械の一つ。 これを操れないと、コミュニケーションを取ることができなくなってきている。 当然、速く打つことは、趣味ではなくて実用。 僕は趣味として、子供の頃の写真の時代からタッチタイプを練習してきたので、 今では、なんのストレスもなくキーボードを打つことができ、 一種の特技になっている。
周りを見渡しても、 なかなかここまで速くキーボードを打てる人はいないなぁと思っていたら、 5年ほど前から、すぐそばに僕よりも場合によっては速く打てる人が現れて、 これも特技だとは思えなくなってしまった。これは嫁。 でも、相変わらず職場に行くと、まだまだ僕の早撃ちも、 捨てたもんじゃないよなぁと思う。
今の子供は、キーボードにあこがれたりするのかな。 飽食の時代と言われた時を過ごしてきた僕たちだが、 時代が進むのは速い。子供が感動する物事も、僕たちとは違ってくるんだろうな、 子供の気持ちを理解するのは、昔に比べると大変だろうなと感じてしまう今日この頃。
K2Editorの「プログラム実行」コマンドで、 コンソールモードというのがある。 このモード、ヘルプにもほとんど記述がなくて、 なんのことかわかりにくいものになっている。 実は、動作が不安定で、あまり使って欲しくなかったのである。
何なのかというと、DOSプログラムを動かす際に、 エディタの中身を標準入力に与えて、 結果として帰ってきた標準出力文字列をエディタに取り込むという機能である。 現在のコーディングでは、標準入出力をOSに任せないで、 プログラム側で処理するようにしてある。 この方法は、インターネット上で見つけた方法で、習作としての色合いが強い。 で、すぐにハングアップしてしまう、恐ろしいコマンドになっている(^^;
しかし、この機能には、大きな可能性が秘められていると考えている。 たとえば、プログラム名にsetと入力し、コンソールモードにチェックを入れ、 「新たなエディタを開く」にチェックを入れると、 環境変数の一覧が取得できる。 同様のことはDOS窓を開いて、setと打ち込んでENTERを押せばできる。 エディタに取り込めば、スムーズに文字列編集できるので、これはこれで便利。
次に、ファイルを読み込んで、sortを実行してみる。標準入力を全文書、 標準出力を新たなエディタ、または全文書にしてみると、 行頭の文字で、行がソートされたテキストを得ることができる。
で、こういう可能性を重視して、 コンソールモードの安定性をあげるために、テンポラリファイルを使って、 標準入出力をOSに任せるように変更した。次のバージョンでは、 完全に安定して動くようになるので、楽しみに待っていて欲しい。
スクリプト言語のperlなどを使うと、K2Editorから選択された範囲の文字列を、 いろんな形に変換して再読込することもできるようになる。 たとえば、選択された範囲にある半角文字を全角に変換するなんてのは、 スクリプトさえ書けば、比較的簡単にできる。
ただ、K2Editorのプログラム実行機能は、ユーザーインターフェイスがいまいち。 もう少しなんとかならんかと、ちょっと考え中。 機能的には安定したので、使う方法をいろいろ考えて、 ユーザーインターフェイスをもう少し進化させたいと思う。
仕事で使っているWindows95マシンのリソース量が、 起動時から少ないことに前から疑問を持っていた。 仕事柄、リソースを食うソフトを立ち上げることが多いので、 ある程度仕方ないかなと思っていたが、 Windows95の起動時から、システムリソース70%とかは、ちょっと変じゃないかい。
で、気づく度に、常駐ソフトをチェックしたりしてみるのだが、改善されない。
別のパソコンに、Windows98を新たにインストールする機会などもあったので、 起動直後、リソースメータを立ち上げてみると、90%近くシステムリソースがある。 Windows95って、そんなにリソース食いだったのかなと、腑に落ち無いながら、 そのままずるずると来た。
使っている回路図CADがまた出来損ない。 僕が設計する回路図は、大抵、A2の大きさで10枚を越える。 読み込むときは、10枚以上を一度に読み込む。 読み込んでしまえば、リソースの消費量はそんなでもないが、 読み込んでいる途中の1分くらいの間、 CADは無限ループ状態(Windowsメッセージを処理していない)で、 リソースをどんどん食いつぶす。 リソースメーターをモニタしながら読み込ませたりするのだが、 「げ、システムリソースが0%になる!!」なんてことがよくある。 そのたびに、他のソフトを終了してリソースを確保する。
こればっかりは、メモリをいくら積んでも解決しない。 NT系のOSに移行すればいいのだが、 開発環境をセットアップしたパソコンを、 一からインストールするのはかなり勇気と時間を必要とするので、 なかなかそうもいかない。
よくチェックするサイトに、 今日の必ずトクする一言 というところがある。かなり濃いいサイトで、お気に入り。
ここで、「買ったままでは使えないWin98マシンのナゾ」なんて記事が掲載され、 ベンダーパソコンのリソース量について、書かれていた。 そういえば、うちのパソコンはDELL製だなぁ。 でも、もともとインストールしてある常駐ソフトはないはずだし……
しかし、タスクトレイにも現れないが、常駐しているソフトはある。
HKEY_LOCAL_MACHINE\ SOFTWARE\ Microsoft\ Windows\ CurrentVersion\ Run*
なんてキーに、起動時に起動される常駐ソフトが書かれているというのを、 上記のサイトで知った。Win.iniやSystem.ini以外に、こんなところに隠れていたのか。
調べてみると、ビデオ関連や、 パワーボタンを押したときにWindowsを終了させるサービスなど、 全部で4つくらい、変なのが登録されている。
この辺をえいやっと消し、ついでに上記サイトに書かれている、Win.ini消し(!)、 システムフォントのラスタフォント化などを施す作業をしながら何度か再起動。 で、最終的に、起動時89%のシステムリソースの空きを実現した。
やればできるじゃん
半日使ってみたが、プリンタ関連の設定がおかしくなって、 Win.iniを手作業で編集したくらいで、後は快調。 システムリソース1.5〜2倍増しくらいの感覚を得ている。
次に仕事で使うパソコンを変えるときは、絶対にNTにしよう。
最近、掲示板やメーリングリストなどが荒れているのをよく見る。 まぁ、たまたま重なっただけなんだろうけど、 文字面だけのやりとりではよく起こりがちなこと。 コンピュータで人とやりとりをし出してもう10年を越えるけど、 同種の喧嘩を見る機会は後を絶たない。
全く見ず知らずの人と、文字面だけでやりとりすると、 どうしても「思いやりの心」にかけてしまう。 これは、僕自身にも言えて、掲示板やMLなどに投稿する時は、 普段の人格より確実に優しくない(^^;
昔、 「ものを買って「ありがとう」って言う?」 で書いたように、 基本的に相手の真心を感じるからこそ思いやりの心がこちらにも浮かぶので、 声色や表情、身振りなどの情報がない文字面だけのやりとりだと、 その辺の、裏に流れる感情が抑制された意志疎通になりがちになるんじゃないかな。
逆に、 相手の文面を見て、ありもしない裏の感情や考えを想像して、 冷たくなってしまう自分をよく発見する。こういうことを想像してしまう自分は、 心が貧しいのかなともよく思う。
今後、ますます、文字面だけで人とつきあう場面は増えていくと思う。 とすれば、文字面でやりとりするときの処世術というのも、 みんなで学んでいかなければならないんだろうね。